無限の可能性

真杉 匠

 昨年5月の京王閣ダービーを思い出す。正規として初のGⅠ参戦で決勝進出を決めて一躍注目を集めた。以後もビッグレース戦線はもちろん、とくにFⅠ戦で圧倒的な強さを見せつけている。3月の名古屋で記念初Vを飾り勢いはアップ。5月の平ダービーでは2年連続で決勝進出を果たした。昨年のダービー決勝ではプレッシャーからか何もできず悔しさが残ったが、今度は平原を連れて果敢に先行。脇本雄太の捲りを浴びたが、力を出し切ることはできた。

 「脇本さんとの力の差を感じました。上位で戦っていくにはすべての面でレベルアップが必要だと思っています」
 決勝進出にもおごらず課題を見つけて、将来のGⅠ制覇へ向けた地力アップに余念がない。東日本を代表する選手へと無限の可能性を秘める。励みになるのは同じ関東地区の自力選手の頑張り。「みんながしっかり結果を出しているのを見ると気合が入ります」。昨年は2日目失格で悔しさが残った。ダービーに続く決勝進出でリベンジを果たす。