大仕事の予感

太田 竜馬

 今年の前半戦は太田がらしさを発散。2月取手のGⅠ全日本選抜戦、続く3月宇都宮のGⅡウィナーズカップで連続してファイナルに進出。ビッグレースでも存在感が光る。ウィナーズカップは圧巻の逃げで、ラインの清水裕友の優勝に貢献した。「ラインの中から優勝者が出たし、最低限のことはできた」と納得の走りだった。
 昨年の勝ち星は17勝。今年はすでに20勝を挙げている。

 「今年はGⅠでも結果が出ているし、収穫になっている。特に変えたことはないが力はついてきてる」

 スピードはトップクラスのさえがあり、加速ついた時は他派を寄せつけぬ強さがある。一方、勝負どころで後方に置かれ不発と淡泊なレースも散見する。強弱が同居するタイプだが、潜在能力の高さは誰もが認めるところだ。

 直前の取手記念は❽3⑤7着で未勝利と〝甘い〟太田が顔をのぞかせたが、今回までには、立て直せしてくるはず。波に乗った特は上位級を撃破する爆発力を発揮する。大仕事をする予感だ。