WINTICKET杯を懸けた名古屋ミッドナイト競輪が8月3日から5日まで3日間にわたって開催される。

 A級1、2班とガールズで1日9レース。男子A級は前期V量産の橋本瑠偉(栃木・113期)が大本命。自力で強烈に仕掛けて他を圧倒するか。ガールズも戦歴上位の鈴木美教(静岡・112期)が頭一つ抜けているが動けるタイプがそろって激戦模様だ。

A級1、2班展望

 1月に佐賀から栃木に移籍した橋本瑠偉が前期(1~6月)S級からA級にステージを移して大暴れ。3日間開催を12場所走って8V、決勝2着2回。準決はオール1着。初日特選も12走のうち1着9回、2着2回という安定ぶり。このクラスでは実力最強レベルと言っていい。7月の直近2場所を欠場していることを割り引いても主役の座は不動だ。初登場となる名古屋バンクで今期初戦Vへ。力を出し切れば勝てる。過去にはGⅠも制している飯嶋則之(栃木・81期)が橋本と同県連係。ダッシュ鋭い橋本の番手で踏み出しに集中。5月大垣では初日特選、準決と連結を外しただけに何としても食らいつきたい。

 気合では当地名古屋がホームバンクの猪俣康一(愛知・99期)だ。5月に落車負傷して今期7月から実戦復帰。ここまで松阪、岸和田と2場所で好走した。好位から捲ると怖い。前走7月前橋ミッドナイトでVの上田裕和(三重・86期)が猪俣と中部で連係。差し切ってのVを目指す。

 堀僚介(大阪・109期)も確かな機動力を備えるが今期S級から下がって7月に走った3場所は結果を残せなかった。中4日で走るここでリズムを戻せるか。北日本では佐々木吉徳(秋田・100期)と高橋幸司(山形・99期)。2人とも自力が持ち味だが勢いに乗ると浮上がありそう。

ガールズ展望

 7月玉野ガールズケイリンフェスティバルでは決勝に進んで2着に入った鈴木美教。ハイパワーで完全Vへ。男子本命の橋本同様に名古屋は初登場だが、しっかり格上の強さを見せる。中部は地元の杉浦菜留(愛知・118期)と太田瑛美(三重・120期)がV候補に。徹底先行で粘り込むのは石井貴子(東京・104期)。本デビューして2場所続けて決勝入りしている新人の松本詩乃(東京・122期)も動く組み立てを基本に好走するか。そのほか成田可菜絵(大阪・112期)、当銘沙恵美(愛知・118期)、塩田日海(神奈川・122期)らが出場する。