4日制GⅢの「第3回大阪・関西万博協賛競輪」は、4日から7日まで岸和田競輪場で開催される。S班ほか直後に始まる西武園オールスター組は不在だが東西各地区から好メンバーが出場。活躍が期待されるのは近畿勢。地元のファイター南修二を中心に同じく地元で捲り鋭い伊藤信や機動力確かな山本伸一、高久保雄介、稲毛健太らが主力。中国勢も層が厚い。軸は近況いい才迫開。自力で戦う同県同学年の竹内翼が一緒なら番手での勝負。三宅達也が3番手。九州の若手で勢いある松岡辰泰も注目の1人だ。(電投番号「56#」)。


 地元ホームバンクのGⅢで主役を担うのは競走得点最上位の南修二。今年の岸和田出場は3回目だが過去2回は不本意な結果だったに違いない。3月FⅠは初日、最終日と2勝を挙げたが準決5着で決勝に進めず、6月GⅠの高松宮記念杯では西二予で上位への道を断たれた。その悔しさを晴らすべく優勝だけを考えて気迫の走り。目標となった自力型を後ろで援護しつつ、有利な展開から抜け出して15年8月富山記念以来、地元岸和田では初となるGⅢでのVを目指す。

 南の他は、近畿の主力には自力型がそろう。好調なのは南と同じく地元GⅢ制覇に燃える伊藤信。前々走函館FⅠで今年初V、前走佐世保記念では決勝へ。強烈捲りで浮上も。山本伸一、高久保雄介、稲毛健太もパワーがあり自力で好勝負を演じる。

 2班でも期待度が高いのが才迫開。基本は自力だが番手でのレースもそつなくこなす。3月前橋FⅠでは最終ホームからカマして出た宮本隼輔をG前で差し切り1年4カ月ぶりの美酒。ここでは同県竹内翼と同学年での連係へ。6月1日が最終日の和歌山FⅠでは竹内と2回同乗して、いずれも番手回り。決勝は捲りVの竹内とワンツーが決まった。呼吸はピタリ。差しての連独占なるか。追い込みで堅実さのある三宅達也が3番手ならラインの強固さが増す。

 九州のヤングパワー松岡辰泰もV候補の1人。小柄だが走りは力強く度胸もいい。今回は同期同門の伊藤旭との決勝入りがテーマに。気合を込めてアピールする。

 中部も差し脚鋭い岡本総のほか動ける川口聖二、不破将登、伊藤裕貴、吉田茂生ら力のある選手がそろう。

 北日本は橋本智昭が自力で調子を上げており、その後ろに根本哲吏、佐藤和也で連係となるか。南関は負傷欠場明けだが動ける堀内俊介が底力を見せると浮上が考えられる。