富山競輪の「開設71周年記念・瑞峰立山賞争奪戦(GⅢ)」は20日に開幕。SS戦士は3人参戦。なかでもオールスター決勝で脇本雄太を最後まで苦しめた松浦悠士がV筆頭だ。大会3連覇が懸かる稲垣裕之の走りにも注目したい。

松浦 充実度一番

 オールスターから中4日。ファイナリストとして戦った松浦悠士、吉沢純平が今大会にエントリー。共に単騎での戦いだったが、松浦は赤板の攻防に乗じて寺崎浩平の番手を奪う絶妙な立ち回りで、最後まで脇本雄太を苦しめた。その差¾車輪。脇本不在の今回は間違いなくV候補筆頭と言えるだろう。

 平原康多は準決勝で不運の落車(携入7着)。最終日を走り、1着で締めくくっただけに大きなケガではなかったと思えるが、ダメージは0ではないはず。それでも同じ埼玉でS級S班の宿口陽一や、オールスターファイナリストとなった吉沢純平らとともに関東を盛り立てて、存在感を示したい4日間である。

 佐藤慎太郎はオールスター2走目に落車して右の肩鎖関節脱臼で欠場となった。精神的支柱を失った北日本勢は、渡辺一成を中心に一致団結して、この難局を乗り越えたい。

 一大勢力となった九州勢をまとめあげるのは荒井崇博。オールスター準決勝は2着失格。それでも気配は抜群だった。今回も活躍必至だ。大会3連覇が懸かる稲垣裕之は自力メインの立ち回りか。山口拳矢を有する中部勢との共闘も視野に勝ち上がりを決めたい。