ガールズ戦展望

 勝率は8割に迫り、2連対率と3連対率は9割を超えるなど、圧倒的な強さを誇る児玉碧衣だが、賞金ランキングのトップ争いでは、奥井迪(40=東京)と抜きつ抜かれつのし烈なデットヒートを展開中。少しでも隙を見せれば、奥井はもちろん尾崎睦や山原さくらあたりにまで逆転を許しかねない状況なだけに、地元とはいえ絶対に気は抜けない。ガールズGP奪還、そして2年ぶりの賞金女王返り咲きへ、ここは完全Vがノルマだ。

 そんな児玉にとって要注意なのが、日野未来だ。6月の松戸GⅢ「燦燦ムーンライトカップ」ガールズ決勝では、捲った児玉のさらにその上を捲り切って見事優勝を飾った。さらに前節の10月松戸でも、決勝では先行する藤田まりあを番手から捲り切って、通算4度目のVを達成。児玉らガールズの有力選手が多数所属している久留米で武者修行を行い、めきめきと力をつけていることは明らかだ。6月に続いて児玉という分厚い〝壁〟を打ち破ることができるか。

 児玉・日野両者をしっかり追走するであろう那須萌美、上昇気配の野口諭実可、安定感が光る中野咲西島叶子、近況苦しんでいるが南円佳(23=鹿児島)の奮闘にも期待したい。