A級1・2班戦展望

 新村穣は今年7月にA級1班に昇格し、8月からここまで優勝3回と調子を上げてきた。特に9月の平塚に続いて10月の地元・静岡と2場所連続Vを達成。10月静岡決勝では酒井拳蔵、秋本耀太郎、同期の牛田樹希斗ら同型を寄せ付けず、最後は番手の川口直人の猛追を振り切って、通算7度目のVを手にした。近況は勝率は4割、3連対率は8割を超えるなど、安定して強さを発揮。体調に問題がなければ、優勝争いの主役となるに違いない。

 同じ南関の新村と共に参戦する今節は、丸山啓一にとって8月岐阜以来となる優勝を飾るチャンス。前節の11月立川の2日目は、一時最後尾の7番手となりながらも、相笠翔太の捲りに乗って上昇すると、最後は大外を鋭く伸びて1着をゲット。決勝は藤田剣次の大外強襲に敗れたものの、混戦をうまくさばいて2着に入っており、脚の状態は悪くない。こちらも有力なV候補の1人だ。 

 九州勢は西田将士が筆頭格。前節の11月松阪❺⑤1と決勝を逃しただけに、立て直して結果を残したいところ。
緒方慎太朗高橋義秋らとうまく連係を図りつつ、展開によっては自力発動も視野に上位進出を狙う。10月武雄では❷①❷と好走した立花成泰も、前期S級の実力派でV候補の一角。伊藤勝太丸山直樹も勝つ力は十分にある選手だ。