4日制GⅢの第5回施設整備等協賛競輪in富山「神秘の海 富山湾カップ」は、11月17日から20日まで富山競輪場で開催される。

 GⅠ小倉競輪祭の直前でS班ほかトップ選手の多くが不在。V争いは激戦模様だが本命期待は追い込み型で近況好調な福田知也。出場メンバーの中で競走得点最上位。同県の北井佑季のほか南関の自力型が多く有利な展開が望めそう。好位回りから鋭い差し脚を発揮して追い込むか。そのほか北日本から九州まで各地区から力のある選手がそろって激突。誰が勝っても不思議はなく連日、白熱したバトルが繰り広げられそうだ。(電投番号「46#」)


GⅢ見どころ

福田が突き抜ける

 福田知也は10月松山記念で、デビュー20年目にしてうれしいGⅢ初優勝。その後、FⅠ2場所を挟んで臨んだ前走四日市記念でも決勝へ。ここでも勢いを見せるか。同県の強力先行・北井佑季のほか大石剣士近藤隆司野口裕史と頼れる南関の自力型がそろっており連日、目標に困ることはなさそう。多少の疲れが残っても心配はないだろう。赤板先行の根田空史を目標に抜け出した松山記念のように有利な流れから追い込んでVチャンスをつかむとみた。

 前で仕掛けるのは神奈川同士の後輩・北井になるか。デビュー2年目の32歳だが走りは積極果敢。S級13場所目の9月平塚FⅠで新田祐大を破り初Vをゲット。GⅢでは2場所前の京王閣記念で初めて決勝入り。ただ、関東勢が8人そろった中で単騎戦に。結果は後方のまま不発で6着。ここではラインの先頭で持ち味を発揮。福田の前で先制して粘り込みへ。悔いのないように力を出し切る。

 大石も機動力は確か。先行か捲りで好勝負を演じる。野口は北井と同じ徹底先行型。たとえ単騎でもスタイルを貫くがラインができれば持ち味が生きる。近藤は負傷欠場明けだが不安が少なければ浮上。基本は自力だが南関連係で好位を回るとチャンスが膨らむ。