A級1・2班戦展望

 今節の注目はなんといっても後藤大輝。8月の地元久留米でいきなり❶①❶の鮮烈な1、2班戦デビューを飾ると、ここまで5場所を戦い、9月の四日市、10月武雄での完全Vを含め、ここまで13勝2着1回、3着1回。前節の静岡決勝では5番手から捲ったが届かず2着で連勝は5で止まったが、2日目には逃げて11秒1の上がりタイムをマークするなど、状態は良さそう。静岡の反省を元にしっかりと立て直して、別府バンクでも持ち前のスピードを存分に発揮しそうだ。

 そんな後藤の前に立ちふさがるのが安部貴之菅原裕太の2人。安部は9月の弥彦、10月の函館で2節連続優勝。前節大宮でも決勝2着と、A級上位の好成績をキープしており、近況の走りを見る限り状態は悪くなさそう。菅原は10月小田原❸②❶、続く10月松戸の2日目に落車したが、前走の10月伊東では❶①❸。2日目、決勝ともにしっかりと逃げて結果を残しており、落車の影響は心配ないと見る。2人とも後藤に先輩の貫禄を見せて、S級に復帰する来期の戦いへ弾みをつけたいところだ。

 現在6場所連続で決勝に進んでいる佐藤雅彦(41=宮城)の安定感ある走りや、田口勇介(22=秋田)の機動力にも要注意。

 九州勢では前期S級の曽我圭佑(28=熊本)も浮上を期す。9月玉野での落車後苦しい成績が続くが、決勝で後藤の番手が巡ってくると降級初戦以来、絶好のVチャンスが訪れるか。

 地元・萱島大介(42=大分)は降級後初の地元戦とあって奮闘に期待したい。3節連続優出中と好調な田村大(24=宮崎)の機動力にも注目を。

 後藤と同じく121期の山口多聞(20=埼玉)の出来次第では、欠場明けの高塩穣次(39=栃木)ら関東勢の躍進も。日野博幸(38=愛媛)も侮れない存在だ。