佐々木龍は今期、事故点の兼ね合いでA級に降級。S級でも優勝の実績があるだけに、A級戦ではポンポンと勝っていくと思われたが、期初めの7月別府準決で失格。それから落車などもあり、意外と苦戦することもあるが、11月の伊東、大宮と連続優勝し、今期8V。さすが実力上位の脚力を見せている。地区的に番手に回れる時はマークに徹し、ラインの先頭で戦う際には捲りとさばきの両面で打開している。今シリーズも縦横無尽の攻めで決勝戦に進出し、優勝を狙っていくV筆頭候補だ。
阿部架惟都
正味の力勝負なら阿部架惟都も互角の存在。ダイナミックなカマシ、捲りはS級でも通用したほど。A級では当然、自力上位の選手だ。直近では今月の小松島で❷①❶。北日本勢との連係か、佐々木龍とタッグを組み戦う流れになってくる。北連係なら手堅い棟方次郎(48=青森73期)がマークしていくか。
中四国勢での主力は蓮仏康浩(37=岡山93期)。今期3Vと、きっちりモノに出来る展開になった時は決めている。ヨコのさばきも安定しているのも心強い。ただ今節は地区的に強力な自力型が見当たらない。これがネックか。二條祐也(37=徳島97期)とのコンビで厳しい展開を打開していくか。
安東宏高 前田義和
九州地区の軸は地元・安東宏高(40=大分90期)。前回の地元戦は❷①❷。番組的にもそこそこの流れが見込めるだけに北日本、南関勢が強力でも見せ場は作ってくるはず。自力型では地元の利根正明(33=大分97期)。ツボにハマった時のカマシ捲りは競走得点以上のモノを発揮する。前田義和(38=鹿児島94期)は常に特選の常連だったが、体調不良後、近況は今ひとつ。それでも当所との相性はいいので、ここできっかけを掴み、復活しても不思議じゃない。