A級チャレンジ戦展望

 チャレンジ戦は121期の新人がV戦線を引っ張る。中でも中川聖大に注目だ。師匠は特別競輪13V(グランプリ2V含む)など輪界に輝かしい功績を残した吉岡稔真氏で中川はその教えを忠実に守り、パワーアップに成功している。特班がかかった前回の広島決勝では先捲りする昼田達哉を捕らえきれず準優勝と無念の涙をのんでいるが、タテに踏む脚力はメンバー中ピカイチだ。

 ダッシュ力に定評がある伊藤温希もV圏内だ。長い距離をもがくタイプではないが、巧みな位置取りから放つ捲りは脅威。前回久留米では決勝進出を逃がしているだけに軌道修正したいところだろう。

 このところコンスタントに優出している福田要が侮れない。10月武雄では大外を突き抜け初Vを飾った。冒頭の中川と連係。自力では厳しいが中川にマークできれば逆転可能だ。

 矢部駿人もなかなか美酒を味わえないでいるが、準決は安定。苦戦続きの田代匠だが、中川と福岡連係ができれば好配を演出できる。

 ベテラン陣では実績ある服部克久の動向が見逃せない。ケガで降班しているが、ハンドルさばきは健在。同じく別所英幸も底力はある。近畿から一発ある石貞有基と119期のヤング中嶋樹が名乗りをあげる。