西武園競輪FⅠナイター「スポーツニッポン新聞社杯」は、12月24日から26日まで3日間にわたって開催される。グレードレースでも活躍する好メンバーが激突。

 本命期待は前走GⅢの松戸記念から連続Vを狙う岩本俊介だ。今節も勢いに乗り、持ち味の自力勝負で強さを発揮する。南関連係で松谷秀幸が岩本とワンツーへ。鋭い差し脚が魅力の園田匠、戦歴で断然上回る山崎芳仁、追い込みで地元トップレベルの武藤龍生のVも。実力ある顔ぶれにより白熱のバトルが繰り広げられる。(電投番号「26#」)


S級見どころ

前走GⅢ制覇の勢いそのまま

 前走地元記念を制して勢いに乗る岩本俊介。GⅢ優勝は4回あるが、その全てが松戸。得意バンクで結果を出した。当地西武園ではどうか。8月オールスターは不出場だったが今年の出場は2回目。1回目は5月FⅠで、その時は①①❷着。その前は昨年3月FⅠで逃げ切り優勝を決めている。悪いイメージはないだろう。400でも直線短めで小回りに近く後方になると苦しい当地だけに、前々へ攻めの走り。自慢のダッシュとスピードを生かして今年4回目となるVへ。しっかりと力を出し切る。

前々に攻める 番手には松谷

 岩本と南関での連係となりそうなのが松谷秀幸。西武園では17年記念で優勝の実績。その時はラインの先頭で戦って結果を出したが、ここでは岩本の番手で、まずは追走と援護に集中。ゴール前での差し切り逆転に懸ける。また、A級1、2班レインボーカップ優勝でS級に戻ったばかりの弟弟子・佐々木龍が追加で参戦。同門連係が見られるかも楽しみの一つになる。

 展開の面で有利に運べそうなのは差し脚鋭い園田匠。力を付けている伊藤旭や1班の上田尭弥ら九州の若手自力型との連係が望める。福岡同士で動ける吉本卓仁も調子を戻してきており、園田にとっては頼もしい味方の1人となりそうだ。

 戦歴断然上位はGⅠ9勝の山崎芳仁。当地では14年に記念Vの実績も。前走立川FⅠでは3日間とも自力で戦い、決勝は同県同期の成田和也とワンツー(優勝は成田)。ここも基本は動く組み立て。強烈捲りでVゲットなるか。

 地元で迎える今年最終戦に燃えるのが追い込み型で力のある武藤龍生。同県後輩でシリーズの主役候補だった森田優弥が欠場となって、気になるのは位置取り。状況次第で自ら動くことも。S級ではまだない当地でのVへ気合の走り。アグレッシブに攻勢をかける。