V候補筆頭は原田亮太。先日の平塚FⅠ戦の初日、酒井雄―菊地圭の北日本勢に先制されたが、最終ホームから一気に踏み上げ、前団を捕らえる金星!元々、先行力には定評があり、ハナを切れば、粘りは強靱だ。千葉の名門・中村道場(師匠・中村浩士)で早朝からの練習で鍛え上げているだけに今期は特進も十分狙えるだけの力を秘めている。果敢な走りに注目したい。

 原田亮太マークは同じくS級下がりの原田泰志(36=新潟91期)か。前期は落車の影響もあり、苦しんでいたが先月京王閣で芦沢大マークから快勝。すんなり番手を回ってくれば原田亮に際どく迫ってくるか。近況今ひとつだが山口貴弘(44=栃木84期)は底力があるだけに展開次第で上位争いに。

 関東勢の機関車役は水森湧太(23=東京117期)と岡田亮太(22=東京117期)。水森は直前の立川で❹②❼。準決では果敢に先行し連絡み。うまくペース駆けに持ち込めば、上位陣相手でも、好勝負を演じてくる。もし同期・岡田と同乗の際には前後微妙でも、狙ってみたい気鋭だ。

 北日本勢の主力は高木翔(28=岩手105期)。12月松山で北連係を生かして優勝。もともとS級で戦っており、A級では常に優勝争いの一角に加わってくる。今回は自在戦で切り開くか、高谷敏史(37=青森91期)と同乗の時は番手戦で奮闘してくるのではないか。

 九州勢は松岡孝高が主軸。S級の負け戦で、結構見せ場を作る自力を放つ魅力ある選手だ。前回平塚FⅠ戦最終日でも静岡の内山雅の先行を捲り、西田雅の勝利に貢献。鋭いカマシ、捲りはV候補の原田亮が相手でも通用する。自力と番手戦を併用して奮闘、間違いなし。

 地元名川豊は、今は追い込み主体の競走だ。昨年10月小倉で❶①❶。特に決勝は後方からのV差しであった。ただ11月久留米で落車後、本調子に及ばず、どこまで立て直しているかがポイントか。動きの良さでは利根正明。先月当所ミッドでは1③❷。決勝2着はマーク策で展開向かずでも、切り替えて、優勝した渡辺晴に際どく迫ってきたほど。ツボにハマった時のカマシ捲りは上々で、3日間、狙ってみたい選手だ。

 中四国勢では大瀬戸潤一郎(40=広島95期)。昨年9月の当所で2②❶。決勝は白井優―滝本泰の3番手から差しきり優勝。相性いいバンクで、再び上位に迫るか。ただ今回は地区の先行型が…。これがネックか。それでも気の良さには注目したい。


ガールズケイリン

スポニチロゴ