京王閣で今年最初のミッドナイト競輪「ウィンチケットミッドナイト競輪」が1月11日から13日まで3日間にわたって開催される。

 メインとなるA級1、2班(1日5レース)の中心は追い込み型で一桁上位の存在となる泉慶輔(宮城・99期)。前期12月までS級で直近4カ月競走得点は105.00。落車の多さが気になるが鋭い差し脚は断然。今年初戦となるここでVゲットへ。しっかり走って人気に応えたい。

 チャレンジ(1日4レース)はルーキー121期の末広快理(兵庫)、近谷涼(富山)、加藤将武(埼玉)によるパワーバトルが焦点となりそうだ。

A級1、2班戦展望

 泉慶輔は前期S級で落車棄権3回。最後の3場所は失格、落車、初日を走って途中欠場とリズムが良くない。だがその前の富山では4日制GⅢで決勝に進んでいる。期が替わってA級で最初のレースとなるここで軌道修正へ。北日本の仲間は福島の2人。先行パワーある鈴木涼介(115期)、追い込み主体の金沢幸司(91期)とラインを組むことになるが、同県コンビの後ろで3番手を回ったとしてもゴール前で切れ味を発揮。鋭く伸びて突き抜けるか。格上の強さを見せる。

 関東は昨年S級で13勝を挙げた宿口潤平(埼玉・91期)が軸。地元自力型の山本修平(東京・115期)と埼京での連係からV争いへ。桜井学(群馬・84期)は追い込みが主体でも捲り脚を備える。メンバー構成次第では動く組み立ても。

 近畿は徳田匠(京都・119期)、伊藤成紀(大阪・90期)、小谷実(京都・93期)と主力に動ける3人。積極的な徳田を先頭にまとまると強力。中部の追い込みで力のある松崎貴久(富山・82期)は近畿勢との連係が基本。位置が良ければチャンスが巡ってきそう。

A級チャレンジ戦展望

 121期3人のデビュー後の優勝数は末広快理5回、近谷涼加藤将武が4回。力量に大きな差はないが近況の勢いは末広が一番だ。優勝5回のうち4回が昨年11月以降の直近5場所。前2場所で完全Vを決めており、今節に2班特昇を懸ける。同期対決を制して達成なるか。

 近谷は前走向日町で完全V。前々へ積極的に攻めて逆転も。加藤は関東地区のバンクで負けられない気持ちが強いか。流れをつかめば結果を出せる。