新年2節目の名古屋ミッドナイト競輪が1月11日から13日まで3日間にわたり、「楽天・Kドリームス杯」を懸けて開催される。A級1、2班とチャレンジで1日9レース。

 メインA級1、2班の主役は昨年7月本デビューから快進撃を続ける九州のルーキー後藤大輝(福岡・121期)。ここまで8V(チャレンジ3回含む)とハイパワーを発揮。2班に上がって6回目のVへ、ここも強さを見せるか。

 チャレンジも4人いるルーキーの中で一歩抜きん出るのは九州の河崎正晴(熊本・121期)。直近6場所5Vの勢いで人気を集めそうだ。

A級1、2班戦展望

 後藤大輝は初戦からチャレンジ3場所9連勝で2班に特昇。2班に上がってからも勢いは止まらず8連勝を決め無傷S級入りに王手をかけたが3場所目の10月小田原決勝で惜しくも3着。その後は特進に挑むまでには至っていないが7場所で3V、決勝2着2回。実力は間違いなく今節一番と言っていい。確かな機動力で他を圧倒するか。追加出場の田中陽平(熊本・97期)が九州同士で後藤の番手。しっかり食らいつきワンツーを目指す。

 結束力で対抗は中部勢。同期、自力型同士の下井竜(三重・117期)、犬塚貴之(愛知・117期)と、力のあるルーキー真鍋顕汰(三重・121期)が追加で参戦となり3人が並ぶと強力。前走久留米で完全Vの真鍋は後藤との同期対決に闘志。主導権を譲る気はないだろう。ラインで先制を決めて上位独占なるか。

 ダッシュ鋭い吉田智哉(愛媛・111期)も怖い。今年初戦の前走高松で逃げ切り地元V。追い込み主体の蓮井祐輝 (香川・93期)や工藤文彦(岡山・97期)と中四国で厚いラインを組めれば好勝負に持ち込める。近畿は自力で果敢に仕掛ける石口慶多(兵庫・103期)にはマーク堅実な伊原幸弘(福井・90期)がタッグ。展開が向くと浮上がありそう。

A級チャレンジ戦展望

 新人121期の4選手は河崎正晴室井蓮太朗 (徳島)、中釜健次(大阪)、南儀拓海(富山)。

 河崎は前走別府に2班特昇を懸けたが準決で4着。決勝では1着も、ステップアップはならなかった。ここから再スタート。積極策で同期対決を制すか。

 室井は7月本デビューから3V。そのほか同期との単発レース、ルーキーシリーズプラスも制したが前走レインボーカップでは6着。2班特昇(3着以内)を逃した。実力は同期の中でも上位レベル。果敢に攻めて今年初戦でのVを狙う。

 中釜は卒記で決勝2着。本デビュー後はシリーズ2Vのほか、単発レースでは年末のミッドナイトフィナーレを制した。持ち味のダッシュを生かして、ここも好勝負。南儀は昨年最終出走の豊橋で初V。流れに乗って力を出し切ると浮上する。