京都向日町競輪「スピードチャンネル・スカパー杯(FⅠ)」は、20日に開幕。痛快なスピードを発揮する岩本俊介がシリーズを引っ張っていくだろう。ただ、吉沢純平を核とした栃茨勢が強力布陣。もちろん東口善朋の決め脚も圏内だし、北日本にも和田圭ら実力者が控える。激戦の攻防に注目しよう。


●岩本の痛快弾さく裂‼


 スピード勝負に持ち込めば岩本が強い。昨年7月のGⅡ玉野サマーナイトは惜しくも準Vに終わったが、番手戦で抜け出した松浦悠士に迫った回転力は強烈。12月の松戸GⅢも制するなど、底力を示している。カマシ、捲りという戦法だが、出脚と加速力は見事。南関勢の援護役は同県・中村浩士に、佐藤龍になるが、チャンス逃さず鋭く仕掛けて、今年初優勝を奪い獲るか。

 層の厚みは結束固い栃茨勢。その中心となるのは吉沢だ。昨年はGⅢ優勝1回、8月のGⅠ西武園オールスターで決勝進出と実力のほどをアピールした。破壊力満点の捲りが本領だが、番手戦もこなすなど自在にも対応できる。安定感十分の神山、捲り差しのスピードが光る雨谷ら栃木両者と足並みをそろえて戦えば主役逆転の公算も。S級特進後の初戦でいきなり決勝進出の橋本壮史にも注目。

 東口は前走の地元和歌山記念は決勝進出を逃すなど悔しい結果に終わった。ただ、最終日の決め脚は威力十分。勢いを取り戻してきた福永、底力のある岡崎、さらに地元の川村晃司と、近畿には機動力型がそろい、好位有利に台頭も十分だ。本格的な切れ味を備える和田、大森ら北日本の追い込み型が強襲劇を見せる場面も警戒しておきたい。


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