別府競輪の「モーニング7・Kドリームス杯」が1月31日オープンする。

 今シリーズはA級3班が集まるチャレンジ戦だ。例によって121期の新人4選手がV戦線を引っ張る。中心に推すのは別府初登場の中山拓人(埼玉)だ。自慢のタテ攻撃で別線勢を圧倒。3度目のVに照準を絞る。


本大会展望

 チャレンジ戦は121期の新人が毎度のことV争いの中心となる。今シリーズも例外ではなく新人4選手が優勝の行方を左右する。中心視したのは中山拓人(埼玉)だ。

 アマ時代、サッカーで汗を流した中山はスペイン4部、オーストラリア3部リーグでプレーした経歴を持つスポーツマンだ。山信田学(83期)の指導のもと、着実にパワーアップしている。今のところ昨年8月の静岡と同年9月の大垣で2Vを手にしているが、決勝では同期のカベを崩せないシーンも目にする。しかしながら、2度目の優勝を飾った大垣から12場所連続で決勝に進出する安定感が光る。タテに踏む脚力は頭ひとつ上回る。力強いフットワークで3度目の美酒を味わうつもりだ。

 同じ大宮をホームバンクとする相川巧(98期)がニヤリ。今期、3班に降班。仕事始めの広島は決勝進出を逃がしているが、中山という頼もしい後輩とセット配分でやる気も倍増。相川が中山の番手を死守すると埼玉コンビの両立が成立する。

 南関は浅沼聖士(静岡・87期)が代表格。相川と同じ降班組だが、持ち点はメンバー中、最上位。中山と連係できるパターンになると浅沼にもチャンスが巡ってくる。

 中山を中心とした東勢がV争いを一歩リードするが、そうはさせじと地元の高橋優斗が激しく抵抗する。地元戦は7月ミッドナイト以来の参戦。そのときは決勝で果敢に逃げたものの同期の矢部駿人(岡山)に捲られ5着に沈んだ。年末の向日町準決で落車し、復帰2場所目となるが、地元ファンのあと押しで、V争いに加わる。狙うは地元でのデビュー初Vだ。

 119期で降班後、3場所連続優出中の神開一輝(福岡)や倉岡慎太郎(熊本・59期)ら九州勢の連係が見逃せない。

 昨年11月、特班がかかった武雄決勝での落車明けから2場所目となる中野光太郎(徳島)は体調面が懸念されるが、復帰戦の前節和歌山で優出4着とまずまず。問題なければ堂々のV候補だ。師匠の藤田洋平(93期)が愛弟子を援護。前期1、2班でもまれた藤田が中野マークに食い下がる徳島連係が魅力。

 もう一人、やや線が細いとはいえ近藤雄太(岡山)も持ち味の自力勝負を貫く。実績ある平坂典(広島・61期)が近藤マークから差し脚を伸ばす。