奈良競輪の開設72周年記念「春日賞争覇戦(GⅢ)」は2月2日に開幕。

 3億円レーサーの脇本雄太が頭ひとつリード。SS最強タッグを組む古性優作や、三谷竜生ら近畿勢が強力布陣。グランドスラマーの新田祐大が反抗。平原康多ら実力者も控え見応えある攻防だ。


先行予想

11連勝中 モンスター脇本参戦

 まさに競輪界の〝モンスター〟。GP王者の脇本雄太が目下、11連勝中と他を寄せ付けぬ圧倒的な実力を披露。中2日というタイトな日程だが、そんな中でも驚異の加速力で他派を粉砕だ。

 脇本とのSS最強コンビと称される古性優作がワンツー決着を狙う。今度はこん身の追い込み脚で逆転劇も?

 燃える地元勢。特に三谷兄弟(将太、竜生)の鼻息が荒い。主役級の実力を秘める三谷竜が67周年以来の当地記念Vへ気迫の総力戦。

 個の力で脇本に対抗するのはグランドスラマーの新田祐大だ。得意のスプリント勝負に持ち込めば首位争い。歴戦のマーカー・佐藤慎太郎が好走の場面や、機動力を生かす小松崎大地の一発も侮れぬ。

 パワー勝負では陰りも見えてきた平原康多だが、総合力は依然争覇クラス。巧者・諸橋愛のガードを得て応戦。

 痛快なカマシ先行を打つ松井宏佑が短走路では不気味な存在。南関勢・和田健太郎のガードで波乱を呼ぶケースも。

 実力者の太田竜馬は負傷明けで実戦待ち。成長度アップの嘉永泰斗や、山田英明の自在脚に警戒したい。