4日制GⅢの第6回施設整備等協賛競輪in伊東温泉「花と海といで湯賞」は、2月16日から19日まで静岡県・伊東競輪場で開催される。

 GⅠ全日本選抜(高知)の直前でS班ほかトップ選手の多くが不在。そんな中で支持を集めそうなのは山口拳矢。21年9月、デビューからのGⅡ最速優勝記録を更新するなど確かな実力を備える117期のスター。ここでは断然のV候補だ。自力勝負で強さを見せる。ほかにも隅田洋介、稲毛健太、松坂洋平ら好メンバーがそろって激突。連日、熱いバトルが繰り広げられる。(電投番号「37#」)


GⅢ見どころ

山口拳が主役張る

 山口拳矢がレースで伊東を走るのは、ここが3場所目。初出場は本デビュー前の20年6月ルーキーシリーズで、同期を相手に3日間とも自力で1着。2場所目は同年12月。チャレンジ、A級1、2班と無傷でS級に駆け上がって4場所目のFⅠ。その時も自力で3連勝。それがS級での初優勝だった。当地では、まだ負けなし。イメージは間違いなくいいはずだ。ここでも勝ち続けるか。短走路だけに構え過ぎると苦しくなることも。失敗のないように攻めの走りに徹する。GⅡは獲っていても、GⅢでのVはまだない。初制覇へ、力さえ出し切れば結果は付いてくる。自信を持って仕掛けて、ファンの期待に応えたい。中部同士で同じ1班は長尾拳太川口聖二山口泰生と岐阜の先輩3人。ラインが厚くなれば戦いやすくもなるだけに、決勝での連係を実現させたいところ。

隅田が強敵

 近況、勢いづくのは昨年7月に栃木から岡山へ移籍した隅田洋介。前走広島FⅠでS級3回目のV。初日特選(2着)と決勝で山口拳と対戦。向いた流れを逃さず結果につなげた。思い返せば20年6月のS級初Vは記念ではない4日制のGⅢ。青森での国際自転車トラック競技支援競輪だった。伊東出場は昨年5月FⅠ以来で、その時は②①❸。ここでも好走しそう。強烈捲りを決めてVゲットなるか。

 和歌山の稲毛健太石塚輪太郎も上り調子。両者とも動けるが稲毛が後輩の石塚に前を任せそう。先制が決まると番手の稲毛に展開が向く。松坂洋平青野将大も神奈川同士での連係が望める。和歌山勢と同じく動ける2人でのタッグ。後輩の青野がペースを握ると松坂の抜け出しが浮上。

 九州の主力は追い込み主体の松岡貴久柳詰正宏と先行力のある阿部将大。松岡は16年12月に当地記念でV歴。ここもGⅢで存在感を示すか。竹内智彦は前走小倉FⅠ決勝で落車(再入4着)。1場所を欠場し、小倉から中15日でのレースになる。北日本での連係を基本に、状況に応じた位置取りから鋭さを発揮する。