向日町競輪の「日本名輪会カップ第5回荒木実賞・スポーツニッポン杯CTC杯(FⅠ)」は2月27日から3日間開催される。
GⅠ全日本選抜の直後だけにトップクラスは不在。傑出者もなく混戦ムード。昨年から急成長した石塚輪太郎が畑段嵐士との近畿タッグで主役の戦い。いや、恩田淳平が自在戦で肉薄。自力、追い込み型とともに充実する北日本勢や、南関勢も強力。勝負強い志智俊夫も控え激戦だ。
先行予想
同期・畑段との強力連係
今シリーズの競走得点110点越えは石塚だけ。23年は飛躍を誓い年頭の地元の和歌山記念に臨んだ。決勝進出はならなかったが、2勝を挙げてアピールはした。その後は豊橋FⅠ、伊東GⅢで決勝進出と動きは上々。柔軟性のある機動力型として主役の戦いを演じる。地元は譲れないと畑段の気合が充実。最近はマーク戦が多いが、前で戦っても自力基本に強気なレースをする。同期・石塚との近畿連係が中心となる。
恩田淳平
けがから復帰 恩田警戒
昨年7月福井GⅢで筋断裂の大けがを負った恩田だが、1月豊橋FⅠでS級初優勝(単発レースを除く)。追い込みにシフトチェンジしたが、捲り脚は依然温存。センスの良さはピカイチで混戦を抜け出すか。機動力兼備の底力が光る阿部、河村雅章ら実力者はもちろん、通算900勝目前のレジェンド・神山雄一郎の存在も見逃せない。
北日本が質量ともに充実している。坂本 桜井祐太郎といった力のある機動力型がそろったのが魅力。特に直前の伊東GⅢ、パワー先行で準決に進出した坂本の勢いが怖い。北日本を束ねる貫禄者の斎藤や、鋭い決め脚を繰り出す中田ら追い込み型が好位を占めて台頭の場面は十分。
志智俊夫
南関勢も駒がそろった。バック回数が増えた斎木の積極果敢な攻めや、出脚軽快な道場晃規ら機関車役が元気なのは好材料だ。自力、追い込みと活発な桐山敬太郎、マークさばきうまい萩原が南関連係で大きく浮上のケースもある。
志智が50歳を迎えても元気いっぱいだ。安定したマークぶりはもちろん、差しの威力も健在。混戦になってもコースを見出し鋭く突っ込む目は要注。また、横関裕樹の一発も相当な破壊力。不安定な面もあるが、本領のスピード生かしたカマシ、捲りがさく裂なら波乱を呼ぶか。