今節松山GⅢはナイター開催

 松山競輪の開設73周年記念「金亀杯争覇戦(GⅢ)」は、明日9日からナイターで開催される。シリーズを引っ張るのはS班・郡司浩平、松浦悠士、守沢太志の3選手。地元の渡部哲男、松本貴治らも奮戦は必至。このコーナーでは競輪界屈指の切れ味を誇る守沢をピックアップし、V争いの行方を占う。

切れ味屈指

守沢 太志

安定感&差し脚強み

 今年初のGⅠ・全日本選抜(高知)決勝戦は、昨年のグランプリの再現となる近畿、北日本での激突となった。レースは脇本雄太が早めのスパートで、新田祐大が脇本後位の古性優作の位置に飛び付く流れになる。古性が番手を守り脇本を差してV。新田マークの守沢は直線で鋭く中を伸びたが2着で悲願のGⅠタイトルには届かなかった。

 「自分が3番手の三谷(竜生)君をさばいていれば違った展開になったかも。最後は行けるところを探したけど力不足でした。勝ち切れていないのが課題です」

 昨年はGⅠで4度の決勝進出を果たしたが、最高は寛仁親王牌(前橋)の2着で、タイトルには届かなかった。それでも勝ち上がりでの抜群の安定感と、シャープな差し脚で、初タイトルにもっとも近い男と呼ばれる。ヨコの強さもあり、今の時代にマッチした最高の追い込み選手だ。

 今年、北日本のS班は4選手。自力は新田、新山響平でマークは守沢と佐藤慎太郎。自らの力で自力選手の後ろ、佐藤の前のポジションを獲得した。今年の目標は当然にタイトルを獲得してからのグランプリ出場になる。
 「全日本選抜でも日に日に良くなっていたし、これが次への弾みになってくれれば」

 今の好調ぶりからも悲願を達成する日は近いか。

 今シリーズは守沢の持ち味が存分に発揮されるシリーズになりそうだ。勝ち上がり段階ではシャープな立ち回りからの直線強襲劇。そして決勝戦は東日本で郡司との連係も考えられる。S班対決を制して頂点に立ち、今後続くビッグレース戦線へ向けて加速する。


スポニチロゴ