S級戦展望

 郡司浩平が6年ぶり2回目のウィナーズカップ制覇に挑む。17年の初回開催(高松)でビッグレースを初めて獲った郡司。そこを出発点にスターとしての道を歩み、現在は南関地区の主軸に。もちろん自力でも強い。だが仲間がそろえば自然と、位置は番手か3番手となるケースが増える。

 2月静岡記念では地元の深谷知広や渡辺雄太と力を合わせ、渡辺―深谷で並んだ静岡勢の3番手回りからゴール前鋭く伸びて優勝。同県で確かな先行力を備える松井宏佑北井佑季も強力な味方になる。決勝で厚いライン形成へ。実現できれば、その分だけ優勝が近づく。静岡記念の後は高知全日本選抜、松山記念と結果を出せなかっただけに、その分も強い気持ちを込めて走る。

 S班4人を擁する北日本も当然、まとまると強力。中心はグランドスラマーの新田祐大になるか。決勝に進んだ全日本選抜から少し空き、ここまで中18日。全日本選抜では最終ホーム前から出た脇本雄太の番手に飛びつくも、外の古性優作にさばかれる形で9着。ただ、新田の後ろを回った守沢太志が2着に。さばかれた新田から近畿3車の後ろにスイッチし、ゴール前で鋭く伸びての連対。軽快さが光った。

 高いレベルの実力を維持し続けるのは佐藤慎太郎。こちらも北日本での連係から上位争いへ。新山響平は前走大垣記念を二予9着で途中欠場。ここで巻き返しなるか。若手が多いシリーズだが受けて立つ側だけに負けるわけにはいかない。


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