玉野競輪の開設72周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦(GⅢ)」は3月26日から開幕。

 最強S班からは新田祐大、佐藤慎太郎、松浦悠士の3選手。そして最大の注目は世界の舞台でメダルラッシュの地元・太田海也の参戦だ。大激戦必至のV争いの行方を占う。


先行予想

〇完全復活の松浦 堂々主役だ

 松浦が前回のウィナーズカップ(GⅡ)でV。特に決勝戦は持ち味全開で、北日本、近畿を破り完全復活を印象づけた。抜群のレースセンスに力強さが戻ったことで、地元地区の開催で堂々の主役になる。今シリーズは太田を筆頭に、中四国地区に有力な若手の自力型がそろったのは心強い。巧追から他ラインの巻き返しを止めて抜け出す。太田が世界の舞台で結果を出して、大幅な実力アップは間違いない。仕掛けのタイミングがドンピシャなら地元記念Vの大仕事の予感。

 新田のパワーは強力。今年初のGⅠ全日本選抜で決勝進出を果たし、前回のウィナーズカップでも好走した。以前のように力でねじ伏せるだけでなく、内に切り込んだりと位置取りにもこだわり、持ち味の爆発力がさらに生きることになった。前回決勝戦の落車は気になるが、同じくS班の佐藤が続く北日本ワンツーはまさに互角だ。

 三谷が完全復活の動きを見せる。先行ラインの直後から迫力の捲りを打つ。さばき厳しい稲川が巧追から浮上する。太田と同じくナショナルチームの山崎賢もスピード全開だ。九州ラインで実力健在の荒井がマークからタテ脚を発揮する。


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