別府競輪の「モーニング7・第4回三洋産業杯」がA級上位クラスを迎え、3月27日から29日までの3日間開催される。東西の精鋭が集まり見応えある優勝争いを展開するが、中心視するのは真鍋智寛(24=愛媛)だ。

別府FⅡ展望

 真鍋智寛(24=愛媛)は昨年10月の高松で特班に成功。格付け2班ながら、その後8場所のA級戦をすべて決勝進出。2V、準V4度と将来を嘱望される四国のパワーヒッターだ。

 直前のルーキーチャンピオンレース(松山)は見せ場なく5着に敗れているが、このクラスになると先行力は断トツ。初挑戦の別府バンクで別線勢を圧倒することだろう。

 真鍋マークは同じ愛媛の今野大輔(29=愛媛)が死守する。今年1月の当地で最後尾になりながらイン→アウトと車を運び優勝を飾っている。決め脚鋭い今野が真鍋をG前チョイ差しするパターンがあり得る。

 九州から立部楓真(24=佐賀)と上野優太(26=熊本)が名乗りをあげる。立部は昨年11月の小倉から13場所連続優出、うち3Vを手にするなど完全復調。前述の真鍋との力勝負が興味深い。今期S級から降格した上野も当バンクは何度も参戦し結果を出している。競走得点(97.70)が示す通りV争いに加わる実力者だ。立部―上野のタッグは前述の愛媛コンビとも差はない。

 南関は原田亮太(26=千葉)が代表格。こちらも今期S級からの降格組。ここまで優勝の美酒は味わってないが、6場所連続で決勝にコマを進めるなど底力はある。

 佐伯亮輔(28=岡山)はS級降格3場所目の広島で捲り3連発から完全Vを飾り存在をアピールした。瞬発力、地脚ともに上位クラスの佐伯が持ち前の自力攻勢で見せ場を作ってくれよう。


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