長井妙樹が当地京王閣を走るのは今年初戦の正月開催ナイターFⅡ以来。その時は準決4着で決勝進出に失敗。ライン3車の番手回りで目標にした力のある関東の自力選手が突っ張って主導権を握る絶好の展開だったが別線の中団捲りが鋭かったこともあって結果を出すことができなかった。自力で組み立てた最終日は捲って1着締め。それでも悔しさは残ったに違いない。3カ月ぶりに走るここでは先行主体の組み立てで力をつけている秋本躍太郎(栃木・117期)や埼京同士で機動力のある荒木貴大(埼玉・115期)との連係が望める。長井は後ろで援護しつつ直線勝負へ。好展開からの抜け出しを決めたい。

 2班でも積極的な走りに徹して勢いを増してきているのが平昌五輪モーグル銅メダリストの原大智(宮城・117期)。競輪選手としてデビューして、もうすぐ3年。2月和歌山で1、2班戦初Vを決めるなど一歩ずつ着実に成長している。同県の太田将成(宮城・113期)や追い込みで力のある丸山貴秀(秋田・89期)の前で果敢な走り。逃げ切り1、2班で2回目のVを目指す。

 南関は差し脚鋭い川崎健次(神奈川・90期)が上り調子。動ける亀井久幸(千葉・95期)の仕掛けに乗っての勝負か。ベテランマーカー宮倉勇(千葉・58期)も競走得点90点台をキープ。まだまだ元気いっぱいだ。

 西日本は中部と近畿だが注目は京都の3人。自力が持ち味の中川繁樹(93期)、追い込み主体だが捲りも打てる小谷実(93期)と佐野梅一(78期)。そろって決勝に進むと強力だ。


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