小田原競輪開設74周年記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」は、13日から16日まで4日間にわたって開催される。シリーズの主役は地元S班の郡司浩平。南関での強力連係から4年ぶり4回目の当地記念制覇に挑む。他のS班は北日本の新田祐大と守沢太志。新田が前で仕掛けてワンツーも。真杉匠と吉沢純平の栃茨ラインも強力。そのほか好メンバーが出場して熱戦を繰り広げる。(電投番号36#)


 ホームバンクの川崎が改修中で、4月恒例のGⅢ桜花賞・海老澤清杯は来年1月に(名称は変更の場合も)。今年は川崎ではなく小田原で、郡司浩平が4月地元記念の主役を務める。多くそろう南関の仲間と力を合わせて4回目の当地記念Vへ。地元同士で前を任せる可能性があるのは先行パワーのある松井宏佑と北井佑季。自在の和田真久留や追い込みの松谷秀幸、内藤秀久、福田知也らがラインを厚くする。静岡に移籍して郡司とビッグレースほかで何度も連係している深谷知広の存在も大きい。南関から決勝に6人が勝ち上がった昨年のように、人数がそろった時は2つに分かれることも。どうあれ地元S班の郡司を中心にした布陣になる可能性が高いことは間違いない。ここが終わると次走は同じく地元での開催となるGⅠ平塚ダービー(5月2~7日)。そこへ向けて弾みを付けるためにも、自力での組み立ても含め内容のある走りをして結果につなげる。

 深谷は昨年の覇者。郡司―和田真―松谷―佐藤龍二で4人結束の地元勢とは別線で千葉の田中晴基と2車。残り2周半を過ぎたところで田中が落車して深谷は単騎となったが、ペースが緩んだところを鐘前から一気にカマして出ると後続に大差を付けたまま力強く逃げ切りゴール。ここも基本は持ち味を生かしての自力勝負。強烈に踏み込んで押し切り連覇を狙う。

 勢いでは直前の高知記念を制した新田祐大だ。ここまでは中2日。競走が続き疲労の面が気になるが桁違いのスピードでV争いは必至。守沢太志と北日本S班同士で強力連係。前で捲り主体の組み立て。タイミングを見極めてグイグイと踏み上げる。守沢は今年に入って優勝こそないがGⅠ、GⅡの決勝で2、3着など高いレバルで安定。前で仕掛ける新田にピタリと続き直線勝負。差し切って今年初Vも。

 栃茨でタッグを組むのは真杉匠と吉沢純平。強力先行の真杉が前で積極的な走り。先制なら吉沢に流れが向く。ただ、吉沢は前走奈良FⅠ決勝で落車して、そこから中4日。ケガの影響、コンディションの面がやや心配だ。

 園田匠は切れ味鋭い差し脚が魅力。位置次第と言えそうだが理想は九州同士の後輩で力のある自力型の阿部将大と決勝での連係。好位を回って鋭く伸びると浮上する。


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