別府競輪の「モーニング7・第21回トータリゼータ別府杯」(FⅡ)が4月16日から18日まで開催される。

 121期の新人5人がV争いを引っ張るが、中でも堀航輝(27=青森)が頭ひとつ抜けた存在だ。今回は追加あっ旋で初めて別府バンクを走るが、調整面、脚力は問題ない。

別府FⅡ展望

 昨年4月の松戸でデビューした堀航輝(27=青森)は持ち前の先行力を存分に発揮し、完全Vを決めた直前の大垣まで8回の優勝を飾っている。アマ時代は全日本選手権チームスプリントやインカレ1㎞タイムトライアルで優勝を飾るなど実績を残した。スプリント力、持久力ともに師匠の坂本貴史(青森・94期)譲りだ。7場所を消化し、5Vと今年の戦歴がまた素晴らしい。自慢のスピードを駆使し同期対決を制すことだろう。

 堀の牙城を切り崩しにかかるのが高本和也(26=神奈川)だ。こちら高本はアマ時代に長距離種目で活躍した地脚タイプ。昨年末の名古屋で通算5回目の優勝を手にしているが、今年8場所は美酒を味わっていない。それでも積極性はキラリ。高本も初挑戦の当地での奮起を誓う。

 地元の長松大祐(24=大分)が名乗りをあげる。過去2度の地元戦はともに決勝進出。昨年末は3日間逃げて①①❷とまとめ地元ファンの声援にしっかり応えた。今年2月の高知も連日の先行策で完全Vを飾るなど着実に力を付けている。3度目のホームバンクに挑む長松が気合を込めて力勝負する。

 通算7Vを飾るなどパワーで引けを取らない松本秀之慎(20=熊本)が追加斡旋。長松との九州連係に注目だ。

 同じ121期生の合地登汰(24=岡山)と田代匠(22=福岡)は劣勢の印象。それでも田代の方は八尋英輔(福岡・89期)の指導のもと、2場所連続優出中と上昇気配。まずは決勝進出を目指す田代が上位に割って入る。追い込み型ではベテラン宇賀神浩幸(48=栃木)が77.80の得点が示す通り、実にしぶとい。冒頭の堀を追走できれば差し場が訪れる。九州勢では追加あっ旋の片折勇輝(39=福岡)、長松との地元連係が楽しみな梶原恵介(41=大分)の走りに注目したい。


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