なんといっても今大会の目玉は脇本雄太だろう。昨年はいわき平ダービー、西武園オールスターを制し、グランプリも初V。獲得賞金は史上初の3億円を突破し、充実の1年になった。
S級S班に復帰した今年は和歌山記念と豊橋記念を連続完全V。幸先良く滑り出したかに見えたが、豊橋記念の途中から腰痛を発症。奈良記念は初日(2着)を走り終えて途中欠場となってしまった。2月のGⅠ全日本選抜競輪、3月のGⅡウィナーズカップは本調子とはいえない中でもきっちりと決勝に進出。全日本選抜決勝は主導権を握って古性優作のVに貢献し、ウィナーズカップ決勝は古性に前を任せて準Vだった。直前の高知記念は3勝を挙げたが、準決勝でまさかの7着敗退。やはり本調子には程遠いようだ。それでも脇本雄太は脇本雄太。出走してくるとなれば、別線にとっては脅威以外のなにものでもないだろう。
脇本が武雄を走るのは、武雄初登場だった2011年4月のGⅡ共同通信社杯・春一番以来。実に12年ぶりの当地参戦だ。スタンド等がリニューアルしてからは初めての出走。日本一のパワーとスピードを4日間、披露してもらおう。