別府競輪ミッドナイト「オッズパーク杯」(5月23~25日)はA級3班、チャレンジレースの7レース制で行われる。

 中心は121期勢でV候補は通算5Vの長谷川飛向(26=東京)、通算6Vの森本桂太郎(24=愛媛)、通算4Vの中山拓人(23=埼玉)の3人か。
 いや地元期待の高橋優斗(26=大分)も奮起し、地元Vを狙ってくる。フレッシュな自力型の戦いに注目してほしい。


大会見どころ

   今節の主力1番手は長谷川飛向。体格に恵まれた方じゃないが、切れのいいスピード力を発揮している。予選は二分戦ならセオリー通り、突っ張り先行で勝ち上がり、準決以降は流れを見ながら、近況きっちり決めている。今年に入り5V。安定した戦歴を残している。競輪選手になるまではコンビニでアルバイトをしていた異色の経歴があり、まだ自転車のキャリアが浅いので伸びしろを残している。今節のメンバーなら優勝を決めたい一戦であろう。

 長谷川飛向マークは勝ち上がってくれば同じ東京所属の駒井大輔(48=東京・98期)か。駒井自身もタテ脚があり、予選は何とか勝ち上がってくるか。問題は準決であろう。駒井も異色の経歴があり、コンピューターのプログラマーであった。何とも言えないキャラの持ち主で、対戦相手の特徴をよく研究している。決勝まで勝ち上がってほしい選手である。

 同じ埼京ラインでは埼玉の中山拓人も上昇中の選手だ。5月初旬の向日町では完全V。相手関係に少し恵まれたとはいえ、力強い先行力を見せた。最終ホームから一気に踏み込み圧勝した。もし長谷川、中山が決勝で同乗した際には、同期連係か、それとも力勝負か。並びには注目したい。

 長谷川に対抗できるパワーの持ち主は森本桂太郎。通算6Vで堂々のV候補だ。4月末の高松では同期・富武大や堀航輝を封じて完全V。逃げてもしぶといし、捲りも鋭い。あとはレースの組み立て。後手を踏まない限りはV争い必至の存在だ。マークは何度も連係している明星晴道(46=愛媛・82期)。近況今ひとつだけに追走できるかどうかは実戦気配次第か。

 九州地区では地元・高橋優斗に期待が集まる。S級で活躍する阿部将大の弟子で、練習環境には恵まれているホープだ。優勝は1度だけだが、これからの選手である。昨年末の落車負傷が少し響いており、状態さえパンとすれば、本線の埼京勢が相手でも抵抗できるはず。森本桂太郎との対戦では先着した戦歴もある。あとは気持ちと、レースの運び方次第か。高橋マークはガード確かな同県・梶原恵介(41=大分92期)が、巧みにリードしていく。高橋の援軍では近況いい瀬口匠(34=宮崎99期)はタテ脚もあり、ゴール前、伸びてくるか。


スポニチロゴ