「第74回高松宮記念杯競輪」展望【西】
無尽蔵のパワー
犬伏 湧也
◇バネのような筋肉
今年になって犬伏の勢いはさらに加速する。3月大垣で記念初Vを決めると5月平塚ダービーでは初の決勝進出を決めた。決勝戦では今シリーズでも対決が予想される脇本雄太の反撃を許さなかった。全身がバネのような鍛え上げられた筋肉から繰り出される強烈ダッシュに追い込み陣の追撃を許さない強烈な末脚。続く富山全プロ記念、直前の大垣記念でも、その破壊力は増しているかのようだった。
大垣で初日に連係した松浦悠士が「犬伏君はレースがうまくなっている」と話したように、あわてて仕掛けることが少なくなった。準決勝では踏み出しに松浦が離れる予想外のハプニングもあった。決勝戦こそ不発に終わったが評価が下がるものではない。
「一つずつ課題をクリアして力を出し切ることに集中します」 無尽蔵のパワーで強力近畿勢を倒すのはこの男だ。
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