岡山の新鋭

青木 瑞樹 

目下2場所連続完全V

 養成所は19位と目立った成績ではなかったが今月の武雄、和歌山で連続完全V。実戦タイプで将来性抜群な岡山期待の新鋭だ。

 小、中学校の時は柔道に打ち込んで全国大会に出場した。ただ1回も勝てずに柔道には限界を感じた。体力には自信はあったが球技は得意でなかった。そこで個人で活躍できる自転車競技部のある高校に進んだ。高校3年間で力を付けて中央大学に進学。中長距離中心に活躍した。

 進路を考える時に、自転車競技部の先輩の多くが競輪選手になっていることもあり、選手を目指して競輪選手養成所に入所した。「最初はいい感じでしたが、徐々に成績が落ちてきて最後の方はパッとしませんでした。自分のやりたい練習と合わなかったのもあります」と振り返る。

 岡山に帰ってきてからはバンク練習を主体にメキメキ調子を取り戻した。同期でデビューした保田浩輔、山根慶太らとの練習が刺激になっている。中長距離の競技をしていたことで脚質は地脚型だと話す。今後に向けはダッシュ力の強化を課題に上げている。

◇「A級1、2班戦に上がりたい」

 「同期のことは意識していません。今は自分のことで精いっぱい。早くA級一、二班戦に上がりたい」

 岡山の一期上でパリ五輪を目指す太田海也とは「2回ぐらい会ってあいさつしたぐらいです」と話すが、将来は身近でアドバイスを受けられる心強い存在だ。同期と切磋琢磨(せっさたくま)して中四国を引っ張っていく活躍に期待だ。

 ◇青木 瑞樹(あおき・みずき)1999年(平成11)9月3日生まれ、岡山県出身の23歳。養成所19位で23年4月デビュー。大学時代は自転車競技の中長距離で活躍。1㍍67、73㌔、血液型A。


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