好目標のある中井に有利とみる。自力でもVチャンスは十分にあるが近畿同士の後輩で頼れる自力型の藤井との連係が見込める。藤井とは過去にもラインを組み、逃げた藤井を差してワンツーを決めたことも。藤井はS級2班だが今節は1班が6人。2班で最も得点を持っている藤井が初日特選の7人目に滑り込めそう。となれば1走目から中井と藤井のセットが実現。決勝までそろって勝ち上がり強力タッグを組む。前で仕掛ける藤井を中井が番手で援護。ゴール前での差し切りへ。きっちりと勝機をもにする。
上り調子の藤井は5月以降にFⅠで2V。前々走GⅢ福井記念では準決1着で決勝入り。決勝は9人中、近畿が4人。2車、2車で別線に。藤井は地元主役の脇本と連係。前で先行も、競られた脇本が位置を奪われて脇本6着、自身は9着に終わった。前走もGⅢの富山記念。一予7着で勝ち上がりには失敗したが2日目、3日目と2着で2連対。33から500に走路周長が変わる点が気になるが、問題なく力を発揮すれば好勝負必至。仕掛けるタイミング次第では長い直線を踏み切ってのVも。
朝倉も確かな機動力でV争いへ。タテの強さに加えヨコの動きもこなせるタイプ。後ろが地元の磯田となれば気持ちの入り方も変わってくる。考えられるのが弟弟子の木村との連係。6月向日町GⅢ準決では前で駆けた木村に乗って二段駆け。1着で決勝に進んだ。力を付けてきている木村と決勝で同乗できるかが一つのテーマと言っても良さそう。一緒になれば番手で絶好の展開に。練習バンクを熟知する磯田の地元Vも。3番手から鋭く伸びるか。長い直線を突き抜けるシーンが考えられる。
坂本は富山記念で好調さをアピール。一予、二予と連勝で準決へ。北の後輩・阿部との前後は前で動いての勝負とみる。阿部は中1日の追加を受けた前走青森決勝で押し上げ落失。落車は6月以降、3回目。気持ちは強く、攻めのスタイルは変えないか。
南関の川越はタイミングを見ながらの仕掛け。ラインができなかったとしても一発が怖い。