松戸競輪開設73周年記念GⅢナイター「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」は、8月26日から29日まで4日間にわたって開催される。

 S級S班から2人のほか好メンバーが出場するが優勢は南関勢。S班のエース・郡司浩平を軸に深谷知広、地元の和田健太郎、岩本俊介と主力に数がそろう。関東の柱は郡司と同じS班の平原康多。状態は万全でないが足りない部分は気力でカバー。ここで今年初Vを決めて勢いを取り戻せるか。そのほか豪華な顔ぶれが激突。連日、熱いバトルが繰り広げられる。(電投番号「31#」)


GⅢ見どころ

〇郡司が中心!南関強力ライン

 郡司が松戸を走るのは19年5月ダービー以来で約4年ぶり。4年前の当時は、GⅡ優勝はすでに決めていたがGⅠはまだ獲る前だった。その年の9月に松阪共同通信社杯で2回目のGⅡ制覇。20年11月小倉競輪祭で最初のGⅠタイトルをゲット。21年2月には地元川崎で開催された全日本選抜でGⅠ連続優勝。昨年9月名古屋共同通信社杯でGⅡ3回目のVを飾った。

 GⅠ、GⅡを合わせたビッグでの優勝はトータル5回。現在、4年連続でS班の座をキープ。実績を積み上げ、押しも押されもせぬ南関のエースに。ここでも軸は郡司。連係の多い深谷や地元の和田、岩本らと強力ラインを形成。今年は2月に静岡で、4月に地元神奈川の小田原で記念を制しているが、ここ千葉県の松戸でも。久々に走る舞台で、まずはしっかり決勝へ。自力も含め状況に応じた走りで前々走8月の富山に続き、今年4回目となる記念優勝を狙う。

 深谷も南関連係からV争いへ。基本は自力で持ち味を出す走り。先行有利な松戸33バンクで、果敢に攻めて押し切りなるか。地元のV候補は追い込み型で安定している和田と、スピードを生かした仕掛けが持ち味の岩本。両者は昨年12月松戸記念で決勝ワンツー。松井宏佑の突っ張り先行に乗り二段駆けの岩本がV。続いた和田が2着。岩本は、それが松戸で4回目のGⅢ優勝。当地の4日制GⅢが大の得意。和田は5月FⅠ以来の地元戦。その時は深谷が一緒だったが、赤板からカマした深谷と連結を外して6着に。4着だった深谷と共に、ここで巻き返しへ。南関での連係から切れ味を見せる。

 関東は平原が中心。相次ぐ落車の影響で万全でない中、地元GⅠの西武園オールスターで決勝に進んだ。ここでは同県後輩の森田や先行パワーある茨城の吉田が頼れる味方。追い込み型で闘志あふれる諸橋もラインを厚くする。好展開から抜け出すと今年初Vも。

 松本も西武園オールスターで決勝へ。それがGⅠ初ファイナルだったが苦しい流れで後方8着に終わった。動く組み立てか、四国同士で機動力ある島川との連係も。

 三谷は松戸と同じ33バンクが舞台の2月奈良記念で完全V。好位をキープして捲ると怖い。


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