別府競輪の「モーニング7」(楽天Kドリームス杯)が8月29日から3日間開催される。
今回はA級3班の精鋭が集まるチャレンジ戦。例によってV争いは123の新人がリードする。新人5選手のうち先行力と勢いで勝るのが中原航大(23=岡山)だ。目下3場所連続で優出中。初参戦の別府バンクで中原に初Vのチャンス到来だ。
大会展望
ベテラン、若手がしのぎを削るチャレンジ戦だが、タテに踏む脚力となると、やはり123期の新人が頭ひとつ上回る。今シリーズも5人のルーキーが参戦。それぞれが先行主体に持ち味を出すことだろうが、勢いは中原航大(24=岡山)にある。
その中原は四日市、福井のルーキーシリーズのあと高松で本デビュー。直前の武雄まで3場所連続で決勝にコマを進めている。決勝ではいずれも同期のライバルに敗れ、無念の涙をのんではいるが、予選、準決とケレン味のない自力勝負を貫き将来性を感じさせた。別府バンクは初出走。当地名物の「風」をモノともしないフットワークで中原が初Vに照準を絞る。
121期と先輩期にあたる近藤雄太(24=岡山)がニヤリ。中原とは同級生でもある近藤にとっては6月富山以来、4度目の勝機が訪れる。総合力で勝る中原―近藤の岡山コンビがワンツーを目指す。九州からは押田会心(22=熊本)が名乗りをあげる。岸和田、佐世保と2場所連続で優出。こちら押田も決勝で同期対決に屈しているが、ともに4着に入線する健闘が光った。80点をオーバーする得点を持つ松尾大樹(42=長崎)が押田マークから差し脚を伸ばすシーンも見られそうだ。
岡本翔(21=愛媛)、徳永泰粋(20=熊本)も自力で見せ場は作りそうだが、現状は苦戦必至。もう一人、丸林駿太(21=福岡)に注目したい。父・一孝(81期)を追い輪界デビュー。パワー不足は否めないが、前へ、前へ、積極的な姿勢は評価できる。直前の奈良で落車しているのは気になるが、父の指導のもと、しっかり調整し初勝利を目指す。
東勢は新人不在。それだけに厳しい戦いを強いられそうだが、前期A級2班に在籍した神田宏行(55・埼玉)、植田誠(55=静岡)、丸山勝也(44=静岡)らベテラン勢の踏ん張りに期待したい。