京王閣ミッドナイト競輪の「ウィンチケットミッドナイト競輪」が9月2日から4日まで3日間にわたって開催される。

 今節は9レース制のFⅠでS級(1日5レース)がメイン。競走得点最上位の東口善朋を筆頭にビッグレースでも活躍する顔ぶれのほか、好メンバーがそろって激突。迫力満点のバトルを繰り広げる。


S級見どころ


 GⅠ西武園オールスターの前、FⅠでは和歌山、立川と2場所連続優勝中の東口善朋(和歌山・85期)。地元和歌山では今回も同配分となる近畿の後輩・大石崇晴(大阪・109期)の逃げに乗って抜け出し、立川は単騎戦でのV。基本は追い込みだが、走り方は状況次第。勝てる組み立てで勝利を目指す。ここでは同じく近畿の主力で動ける稲垣裕之(京都・86期)が一緒。前を任せての勝負か。皿屋豊(三重・111期)、松岡篤哉(岐阜・97期)、橋本優己(岐阜・117期)といった力のある中部の自力型との連係も。FⅠ3連続Vへ、条件に不足はない。

 戦歴上位はGⅠタイトルホルダーの稲垣。主力に近畿の自力型が不在となれば、自ら動く組み立て。東口同様、中部の自力型と連係できる組み合わせなら前を任せることも。今年の初Vをミッドナイトで決めるか。底力を発揮する。

 中部勢は強い自力型がそろう。大垣がホームの岐阜コンビは松岡と橋本。松岡は8月の3場所、落車1回を除きオール連対。3場所前の玉野では完全Vを決めた。橋本との連係がかなえば、ここもチャンス十分。追加参戦の皿屋も今期に入りFⅠでのVが1回。自力で好勝負。追い込み主体の岡本総(愛知・105期)も好調をキープしており、好位回りからV争いへ。

 四国の佐々木豪(愛媛・109期)は前走岸和田FⅠで今年2回目のV。スピードを生かした仕掛けで連続Vも。7月福井、8月富山とGⅢで決勝に進んだ柏野智典(岡山・88期)が中四国で佐々木と連係。ゴール前勝負での差し切りを狙う。

 関東で注目の若手は山田雄大(埼玉・117期)。持ち味は強烈なダッシュ。5月のGⅢ宇都宮記念では決勝へ。地元西武園オールスターで初めてGⅠを走った後のシリーズ。存在感を増し、ここでS級初Vへ。期待は大きい。


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