ガールズケイリン新設GⅠの「第1回オールガールズクラシック」が10月2日から4日の3日間、松戸競輪場で優勝賞金700万円を懸けてナイターで開催される。6月岸和田パールカップに続く女子の新設GⅠ第2弾。

 レース数は1日12レース。GⅠトーナメントは後半6レースで、主に賞金獲得額上位者から選出された精鋭42選手が集結して覇を競う。前半6レースは通常斡旋による2レース制が3つ。A、B、Cの各グループに分かれて争われる。(電投番号「31#」)


GⅠ見どころ

【児玉 GⅠ連覇だ】

  豪華な顔ぶれの中で児玉碧衣がGⅠ連覇に挑む。昨年ガールズGPでの落車で左鎖骨粉砕骨折。苦しみからスタートした今年。初戦から2場所を欠場して1月下旬に復帰すると4場所目の3月高松でようやく今年初のVをゲット。賞金獲得額で出遅れた中、6月に新設されたガールズ初のGⅠ、岸和田パールカップで3走完全V。ひと足先にGP出場権利を得ることに成功した。

 8月西武園でのガールズドリームレースではナショナル組の佐藤水菜、太田りゆと3月別府コレクション以来、今年2度目の対決。GⅠを獲った後、真価が問われた一戦を見事に逃げ切りで勝利。女王復活を強烈に印象付けた。

 逆境を力に。初めての鎖骨骨折で痛みに耐え、不安を乗り越えたことが今となってみれば貴重な経験に。自信を深め、心も体もさらに強くなった真・女王が、ガールズのGIで最も格式があると位置づけられた大舞台でも結果を出す。

 国内での巻き返しに燃えるのが21、22年と世界選ケイリン銀など世界でトップを争う佐藤。3月別府コレクションでは児玉に勝利。だが、イギリスで世界選を戦い帰国直後に走ったガールズドリームレースでは児玉に逃げ切りを許した。ガールズケイリン出走は、それ以来。決勝で児玉と対決へ。直前の杭州アジア大会ではケイリンとスプリントの2種目で金。武器は抜群のスピード。強烈に仕掛けて圧倒したい。

 太田はガールズドリームレースで児玉に次ぐ2着。佐藤と同様、初日は失格以外が準決に進めるティアラカップではなく予選からのスタート。それでも実力通りなら決勝入りが順当。いきなりGⅠを勝って特別レース初制覇なるか。

 大一番での勝負強さなら久米詩。今年は特別レースで5月平塚コレクション、7月函館サマーナイトと2回V。流れに乗ると怖い。

 総合力では石井寛子だ。ティアラカップからは外れたが予選からでも手堅く決勝へ。自力で強い相手がそろう中でも巧みに運んで好位を確保。最後に切れ味を発揮する。

 児玉、久米と共にティアラカップを走る山原さくら、尾方真生、柳原真緒、奥井迪、坂口楓華もV獲りへ虎視たんたん。勝ち上がりの有利さを生かせることは大きい。いずれも自力で強いだけに、決勝に上がれば好勝負は必至。

 梅川風子は佐藤、太田と同じナショナル組。ハイパワーで存在感を示す。東京五輪代表の小林優香は痛めた腰の手術を7月7日に受けて約3カ月。実力発揮ならV争いへ。


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