GⅢ「第9回施設整備等協賛競輪in大垣」は、16日から19日まで岐阜県・大垣競輪場で開催される。GⅠ小倉競輪祭直前でS班ほかトップ選手の多くが不在。激戦模様だが、そんな中で一歩リードは10月のGⅠ弥彦寛仁親王牌で決勝に進んだ河端朋之。武器は鋭いダッシュとスピード。得意のカマシか捲りで昨年5月青森で決めて以来、2回目のGⅢ優勝へ。地元岐阜の1班は大垣をホームとする若手自力型の志田龍星と橋本優己。そのほか各地区から好メンバーが出場。4日間にわたって熱いバトルを繰り広げる。(電投番号「44#」)


 出場選手の中で唯一、110点を超える競走得点を持っている。直近4カ月(8月以降)は親王牌と8月京王閣GⅢで決勝に進んだほかFⅠで2Vと安定。直近2場所はFⅠで決勝を外しているが前走前橋は相手が悪かった面も。準決がシリーズの主役だったハイパワー深谷知広と同じレース。打鐘で前に出られて持ち味を生かし切れずに終わった。最終日は力の違いを見せ6番手捲りで快勝。そこから中5日、勢いを止めずに今シリーズへ。4日間、自力で仕掛けて強さを発揮する。

 迎え撃つのは地元ホームの大垣勢。1班の若手自力型は志田龍星と橋本優己。期は橋本の方が早いが年齢は志田が上。軸は得点上位で初日特選にシードされそうな志田か。2班だが松岡篤哉も機動力は確か。今期S級に上がった山口聖矢も初の地元GⅢに気合。追い込み型で実力健在は山口富生。落車後の不安は残るが近況は堅実。弟子の松岡篤、山口聖との連係も含め精神的支柱となってラインをまとめる。

 北日本は坂本貴史がラインの先頭で自力勝負。佐藤友和、菊地圭尚は動くことも可能だが坂本が一緒なら前を任せての組み立て。前走静岡FⅠでの坂本は準決を捲りで1着。基本は別線の動きを見ながらの仕掛け。佐藤、菊地圭も決勝に進めばV争いへ。坂本の動きに乗って伸びると浮上する。

 関東は117期早期卒業の菊池岳仁。昨年のヤンググランプリ(平塚)で優勝。今年はまだ大きなヒットを飛ばせずにいるが、ビッグレースも含め果敢な走りでアピールを続ける。基本は先行勝負。ラインができれば迷わず積極的に攻める。同じ117期の山田雄大も2班ながら見逃せない1人。S級優勝はまだないが今年のGⅢで2回決勝に進出。自力で持ち味を発揮するか、菊池岳と関東同期、同学年でのタッグも。流れに乗ると怖い。

 南関のV候補は動ける2人。パワーアップを見せる青野将大がタテ脚ある山賀雅仁の前で攻めの仕掛け。九州は若手自力型に勢い。1班の松岡辰泰、阿部将大、上田尭弥のほか2班にも力のある後藤大輝、立部楓真、青柳靖起と粒ぞろい。決勝で強力連係なるか。近畿の主力は機動力ある稲毛健太と追い込みの三谷将太。10月京王閣記念で決勝3着に入った中釜章成も気になる。


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