別府競輪の「モーニング7 チャリロト杯」がA級1、2班の精鋭を迎え、11月27日から3日間開催される。

 脚力接近、実力拮抗する混戦相場だが、頭ひとつリードするのは自在脚が冴える仁藤秀(25=静岡)。直前の地元静岡を完全Vするなど気配は上々。変幻自在の立ち回りで今年6度目のVに挑戦する。


大会展望

 持ち点(95.16)最上位の仁藤秀がV戦線をリードする。直前の地元静岡決勝は昼田達哉(岡山)に飛び付き、返す刀で番手差しを決め、今年5回目の優勝を飾った。初日特選も早めの巻き返し、準決は突っ張り先行で押し切り、堂々の完全Vだった。逃げてよし、捲ってよし、ヨコのさばきもこなせる。

 来期は初のS級に昇格する仁藤を格付け2班ながらケレン味のない自力勝負で売り出し中の121期・斎藤雄行(28=神奈川)と高本和也(26=神奈川)が後押しする。息の合った南関連係が見込める仁藤が勝ちパターンを築けそうだ。

 前期はS級に在籍した吉田裕全(39=埼玉)もV圏内。降格後の今期は当然ながら初日特選シードの常連で前回の弥彦は❶①❹とまとめてみせた。自在脚を使う小玉勇一(29=埼玉)と連係になるのかは微妙ながら、吉田の実績は侮れない。

 九州は安定パワーを誇る鶴良生(28=福岡)が応戦する。3場所前の小倉では今年6回目の優勝を逃げ切りで飾っているように完全復調を印象づける。中村健志(37=熊本)が鶴との連係で勝機を見いだす。中村もコンスタントに決勝進出。8月武雄では久しぶりの美酒を味わうなど健在。九州両立のパターンもあり得る。

 来期は初のS級に昇格する片山智晴(39=岡山)も10月の地元玉野で今年2回目の優勝を手にするなど好調をキープ。富武大の欠場は残念だが、積極的に仕掛ける同県の高井流星(28=岡山)に前を任せて活路を開くか。波乱の目は森本桂太郎(25=愛媛)。荒削りだが、コンスタントに準決進出。今のところA級Vは未経験だが、ツボにはまったときの自力攻勢が不気味だ。


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