A級戦展望

 V筆頭は坂上樹大(45=石川80期)。前回岸和田は❶③❻であったが、初日特選が圧巻!果敢な勝部貴博を相手にペースが緩んだ最終Hから一気に踏み上げ、何と押し切り!

 基本はマーク策だが、A級ならタテ脚でも十分、通用するところを見せつけた。これで待望の通算500勝を達成した。今回は近況、連係している出足いい長屋や犬塚とタッグを組み、今期5度目の優勝を狙っていく。

 中部の先頭となる長屋秀明(23=岐阜117期)はカマシ捲りが本領だ。前々回小倉が3①❹、前回岸和田1①❺と上り調子。ツボにハマった時のスピードがよく、先行有利の当所なので、とにかく後手だけ踏まなければ好勝負必至。中部両者が本線だ。

 九州勢は特選シードの宮崎大空(24=熊本115期)が連日、前で戦う斡旋だ。基本は自在戦で、何でも出来るタイプ。ためて回ってくればS級でも通用するスピードがある。しかし前回11月中旬の小倉が❸②失。決勝が痛い落車、過失の失格。その後、2場所欠場し、今回の復調度合は? 3日間の動きには注視してほしい。

 気配の良さでは川又裕樹(37=鹿児島97期)。前回久留米が2①❻。決勝は鶴良生の後ろで連結を外したが、準決は優勝した鶴良生を差したので、きっちり追走できれば、勝ち負けに持ち込んでくる。あとは展開次第。

 中国勢で得点上位は柳谷崇(45=岡山87期)。ただ10月に落車2回。この影響があり約2カ月ぶりの実戦。手堅いマークが身上ではあるが、走ってみての感じであろう。今節の動き次第か。

 中国勢を引っ張っていくのは多田晃紀(30=岡山103期)。前々回取手で3②❸。新車を投入したりセッティングも合ってきたのか上り調子。先行有利なバンクだけに多田ラインは狙い目か。

 2班では04年のKEIRⅠNグランプリを制した小野俊之(47=大分77期)が追加参戦。ヒザの負傷で、近況低迷が続き、今期は失格1回もあり、点数的にA級2班キープが厳しい状況。追加を受けたということは初日から勝負駆け。「自転車のポジション(セッティング)が出なくて」。前回川崎が2⑤2。最終日特選2着で、点数の上積みに成功している。

 前々回小倉初日予選6着の時には「(来々期)チャレンジか…」と肩を落としていたが、期末ギリギリになって、まだ望みは出てきたか。

 とにかく予選の一走目がポイント。何としても勝ち上がっていきたい!


ガールズ戦展望

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