別府競輪の「モーニング7」(CTC杯)が1月9日から11日までの3日間開催される。

 今回はチャレンジ戦。123期のヤング5選手の脚力が一枚上となるが、本紙は石川航大(24=宮崎)のパワーを優先する。目下2V。荒削りだが、先行力は上昇一途。地元地区のバンクで3度目のVに照準を絞る。


大会展望

 123期5選手のうち77点の競走得点を持つのが堀越翔己(25=福岡)と石川航大の二人。ともに本格デビュー後は2度の優勝を飾っているが、番手戦で結果を残した堀越に対し、石川は捲りと逃げで2V。内容で勝るのが石川だ。

 大学時代(京都産業大)の石川は4㎞団体追い抜き、ポイントレースで汗を流した。師匠・久島尚樹(100期)の指導のもと、着実に力を付けている。ダッシュが課題とはいえアマ時代に培った地脚を存分に見せつけコンスタントに決勝進出を果たしている。直前の久留米決勝では梶原海斗―堀越の福岡連係を崩せず、番手差しで堀越が2度目の優勝をさらった。再び別府バンクで顔が合う両雄。地元同然のバンクで石川がリベンジを果たす。

 八谷誠賢(77期)を師匠に持つ堀越も脚力的にはそん色ない。6度目の挑戦で入所試験に合格した苦労人は自転車漬けの毎日。トレーニングにも熱が入る。前述のように前回久留米決勝は鳴り物入りでデビューした梶原海斗をマークし余裕を持って差し切った。父一孝(81期)を追って輪界デビューした同じ福岡で同期の丸林駿太(21=福岡)と連係するのか。その折り合いは微妙。

 東勢では望月嘉人(27=静岡)が代表格。父は裕一郎(65期)で望月もまた高い上昇志向を持つ。今のところ優勝の美酒を味わってないが、選手層の厚い静岡だけに大化けしてもおかしくない。もう一人、北日本の高橋海月(22=青森)が別府初挑戦。しかし、新人戦のあと体調を崩し、大きな着が目立つ。こちらの新人は苦戦ムード。

 ベテラン勢では松山正和(52=静岡)に食指が動く。望月との静岡タッグを組めるのは追い風となる。ダッシュ自慢の中園朋亨(37=福岡)にもチャンス。堀越、あるいは丸林との福岡連係が可能。番手無風なら中園が急浮上。

 中四国は中尾翔(32=岡山)と阿部弘(42=高知)が侮れない。松山、中園と同じように中尾、阿部ともに今期A級1・2班からの降班組。ただしライン的に劣勢の感は否めない。


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