別府競輪の「モーニング7・第5回三洋産業杯」が1月30日から2月1日までの3日間開催される。

 今回はチャレンジ戦。123期の新人6人のうち、スピードは岡部伶音(25=福島)が頭ひとつリードする。誘導員早期追い抜きによるペナルティから復帰4場所目の岡部が初挑戦の別府バンクでV取りに照準を絞る。


大会展望

 123期のルーキーが6人参戦し、その攻防は見逃せないものとなる。特班がかかっていた保田浩輔(24=岡山)が急きょ欠場しV争いは混とん。代わって主役の座に座るのは岡部伶音(25=福島)だ。父・芳幸(66期)は2000年の千葉ダービーを制した名レーサー。

 偉大な父を追って輪界デビューした岡部はアマ時代、野球で汗を流した。身長1㍍84、体重87㌔と体格にも恵まれ、運動能力も高い。本格デビュー初戦の昨年7月函館で初Vを飾ると続く同月宇都宮で準優勝と波乗り。

 ところが、好事魔多し。8月豊橋準決で誘導員を早期に追い抜き、4カ月余りの欠場を余儀なくされた。12月いわき平で戦列に復帰。3場所を消化し5勝を手にするなど気配は文句なし。別府バンクは初挑戦。持ち前のダッシュ力を生かし2度目のVに挑戦する。

 石川航大(24=宮崎)が追加あっ旋。師匠・久島尚樹(100期)の教えを忠実に守り、コンスタントに決勝進出し、2度の優勝を飾っている。

 石川と同じ久島を師匠に持つ枝村弘樹(24=宮崎)は昨年9月の奈良→高松を連覇しパワーアップを証明。その後、枝村は決勝で同期のカベを崩せず足踏み状態が続くが、地元地区だけあって気合十分。石川との同門連係が可能なだけにチャンスは十分だ。

 入江航太(22=熊本)もV争いに割って入る。今期3班に降班。前期のA級では苦戦を強いられたが、チャレンジ戦となると出番はタップリ。まして前述の宮崎同門コンビと連係できるとなれば好展開も見込める。久しぶりに3班に降班した在本直樹(47=岡山)も力はあるが、保田が欠場したため評価を下げざるを得ない。タテ脚兼備の在本が123期勢にどこまで迫るかも興味深い。

 東のマーカーでは鈴木孝征(51=埼玉)、望月紀男(46=静岡)に食指が動く。ともに今期、無念の降班となったが、ハンドルさばきは確か。踏み出しスムーズに岡部マークを確保できれば台頭できる。


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