見せつける‼先行力
石塚輪太郎
地元記念の雪辱へ
「去年の地元記念はデビューして一番悔しかった(準決7着)。今回は優勝するつもりで練習してきた」と1月の和歌山記念に臨んだ石塚。しかし、二次予選で7着に敗退し夢は破れた。
正月戦の大垣を風邪で欠場をした影響は否定できないが、悔しい結果だった。そんな中でも最終日には実力の片りんを見せた。木村弘―佐藤慎太郎―阿部力也の北日本が主導権。叩かれた石塚がホームから加速。勢いは良かったが、中団の和田真久留に合わされて不発に終わった。それでも、本人は好感触を得ていた。
「脚力は上がっている」
「いい感じで乗り越えられると思ったが、合わされた。4日間通して結果が出なかったし、まだまだ練習せいという事ですね」と自分に言い聞かせていた。
昨年は優勝が0。FⅠ戦でも準Vが1回だけ。石塚の力からしては物足りない戦績だったが、全般的な戦いぶりを見ると成長しているのは確かだ。自身も「脚力は上がっていると思います。フレームよりも乗り方など技術面のことを(先輩など)周りにアドバイスをもらって改善したい」と実感している。
自在に戦った時期もあったが「先行力がないと戦えない」と今は直近4カ月のバック本数11本が示す通り、先行主体の積極的なレースぶりだ。
今節はGⅠ全日本選抜の直前とあってトップクラスは不在。メンバー的にみて石塚のチャンスは十分。20年11月松阪FⅠ以来の優勝を目指し、機動力をフル回転だ。