同期から刺激

小林泰正

真杉に負けん

 昨年は真杉匠がGⅠで2V。同期の活躍が小林に成長をもたらした。

 「真杉がタイトルを獲って刺激になりました。練習量を増やして成績が上がっています」

 練習はうそをつかない。この言葉を実証するかのように成績はグングンと上昇している。FⅠは昨年末の立川グランプリシリーズで優勝。GⅢは昨年12月の佐世保と2月の静岡で決勝に進出している。前回の岐阜GⅠ全日本選抜は補欠からの繰り上がりだったが、一次予選は捲りで開幕戦を制した。強豪ぞろいの二次予選は8着敗退。それでも気持ちを切らすことなく最終日は捲って2着に入った。

 「GⅠになると特に2日目からは、ほんの一瞬の判断を間違えただけで隙を突かれてしまう。もっと詰めていかないと駄目ですね」

 いかに抜け目なく走ることができるかが今後の課題になってくる。今後は取手GⅡウィナーズカップ(3月21~24日、取手)まではFⅠが3場所続く。その初戦となる豊橋でまずは結果を求めていきたい。

 「豊橋は優勝がないけど、いいイメージがある。この時期は風が強いので地脚の僕にはいい。スピードがない自分に向いている」

 最強のオールラウンダーを目指して。ここからV量産に突入だ。


今年初Vへ
稲川翔

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