高松競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設73周年記念「玉藻杯争覇戦(GⅢ)」は2月17日に開幕する。

 S班はグランプリ覇者の松浦悠士、実績の佐藤慎太郎。地元四国地区から屈指のパワーを誇る犬伏湧也が参戦して激戦必至の4日間だ。


GⅢ見どころ

GP王の貫禄

松浦悠士

 松浦がシリーズを引っ張っていく。昨年末のグランプリはシャープな立ち回りからVを決めて実力を誇示した。直前の新年初戦のGⅠ全日本選抜こそは2次予選で敗退。それでも、不調のムードではなかった。犬伏をマークできる構成で、さらに同じ広島の徹底先行型の町田がいて有利にレースを組み立てる。前の自力選手を好援護して最後は鋭く抜け出す。犬伏も持ち味全開の会心駆けで押し切りは五分の評価だ。中四国勢でワンツーだ。

 実績の佐藤は北日本に有力な自力型が不在で、関東か南関勢の自力選手をマークしての走りになる。巧みな運びから突破は必至。北津留のスピードが健在だ。前団がもつれるところを一気の仕掛けで抜け出して波乱を呼ぶか。差し鋭い井上がG前迫る。浅井は全日本選抜の準決勝で実力を誇示。強襲は必至とみる。波に乗れない吉田だがヨコの動きを交えた機動力は魅力。武藤がピタリと続く関東勢の進出は見逃せない。

 地元エースの香川が四国の有力な自力選手を目標に気迫の運び。メンバー表には載せられなかったが、佐々木豪が迫力の踏み込みで上位進出へ。地元の石原颯が前回Vで勢いに乗る。


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