別府競輪の「モーニング7・第21回富士通フロンテック杯」がA級3班の新人をはじめ、個性派レーサーを迎え19日から21日までの3日間開催される。チャレンジ戦ということでV争いは123期のルーキーがリードする。中でも石田典大(26=東京)が強力。初挑戦の別府でパワー全開だ。


 123期の新人が6人参戦。彼らがV戦線を引っ張るはずだが、先行パワーで頭ひとつリードするのは石田典大だ。アマ時代はパワーリフティングのスクワット種目でジュニア日本記録を更新した石田は自慢の脚力を在所時でも存分に発揮し、第2回の記録会ではA評価を獲得した逸材だ。

 年末の松阪で本格デビュー後、5回目の優勝を手にした。今年は3場所を消化し、美酒こそ味わえてないが、いずれも決勝進出。力強いタテ脚を見せつけた。当地は初挑戦。強風で知られるバンクだが、そんなことお構いなし。パワフルなフットワークで別府ファンのド肝を抜く。

 対抗格は追加参戦する西田優大(26=広島)。ロードのプロチームに所属した西田は師匠・吉本哲郎(84期)の指導のもと、着実にパワーアップ。こちら西田も負けじと通算5V。連勝で勝ち上がった直前の奈良決勝は2角から力強い捲りを放ち完全Vを飾っている。石田とも先行力でヒケをとらない西田が文字通り力勝負を演じる。

 九州から枝村弘樹(24=宮崎)がV争いに割って入る。前々回に当地を走ったばかりで①①❸とまとめて見せた。決勝は別線を完封する積極策で地元の荘田竜斗(97期)に2度目のVをプレゼントした。今回は追加あっ旋だが、気配は上々。地元同然のバンクでハッスル請け合いだ。

 鋭いダッシュ力を武器に持つ宮道良輔(20=徳島)は直前の小倉で3日間、BSを取り②①❷と安定走行。もつれる流れになると宮道の一撃が飛び出す。鈴木康平(28=静岡)、成海大聖(24=沖縄)も同期対決に燃えるが、パワー不足は否めない。降班組では岡崎浩一(55=神奈川)、片折勇輝(39=福岡)、井上将志(37=福岡)がクローズアップされるが、ルーキーの強力な踏み出しに対応できるかが焦点となる。


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