GⅡの令和6年能登半島地震復興支援「第8回ウィナーズカップ」は、3月21日から24まで4日間にわたって取手競輪場で開催される。優勝賞金は2800万円(副賞含む)。

 通算3回目、昨年に続いてのウィナーズカップ制覇を狙う松浦悠士らS級S班から8選手のほか若手の有力どころも多く、見どころたっぷりのシリーズ。豪華メンバーが集結して熱戦を繰り広げる。

 最終日第9Rではガールズの上位が激突。単発レースの「ガールズケイリンコレクション2024取手ステージ」が児玉碧衣、坂口楓華、久米詩、吉川美穂、石井寛子、山原さくら、柳原真緒の7選手により争われる。(電投番号23#)


GⅡ見どころ

 激戦ムードだがウィナーズカップといえば、まず頭に浮かぶのは松浦悠士と清水裕友の中国黄金コンビ。20年以降、松浦→清水→清水→松浦の順でシリーズを制覇。20年から22年までは、ラインの3番手となったケースも含め後ろを回った方が優勝。清水不出場の昨年は中四国から松浦だけが決勝に進み、自ら攻めの走りでVゴール。

 今年はどうなるか。まずはそろって決勝に進むことが先。しっかり勝ち上がって連係となれば期待するファンは多いはず。有利なのは後ろを回った方。今年の連係は3回。2月川崎記念の初日特選と決勝、3月玉野記念の初日特選だが、いずれも清水が前。同じ形を想定すれば本命は松浦だ。高松記念、玉野記念と直近2回のGⅢでオール連対。玉野では今年初V。調子が上向いていることも期待度を高める。清水も今年の記念で2V、GⅠ全日本選抜で決勝2着と充実。前後がどうあれVゲットへ好勝負は間違いない。

 近畿もS班の強烈な2人が力を合わせる。変わらず抜群の安定感は昨年MVPの古性優作。直近GⅢ松山記念で今年2回目のV。実力No.1の脇本雄太は落車の影響もあり本調子ではない印象。前走松山記念初日は古性の後ろ回り。昨年ウィナーズカップ決勝でも古性に前を任せているが基本は自力勝負。立て直して持ち味を発揮したい。

 南関も強い自力型がそろう。2月に全日本選抜を制した郡司浩平は不在も、S班に返り咲いた深谷知広ら強力な布陣。一番のインパクトは全日本選抜で初めてGⅠ決勝に進んで3着の北井佑季。積極策で粘り込み、ここでビッグ初制覇も。松井宏佑も抜群のスピードでV争いへ。

 関東の軸は真杉匠。練習中の大ケガから回復途上だがS班のプライドを胸に地区を引っ張る。小林泰正は同期真杉の活躍が大きな刺激に。パワーアップしており今年のブレークを予感させる一人だ。

 北日本は新山響平と佐藤慎太郎がS班タッグ。2人とも今年はまだヒットがない状況。ここで巻き返しを狙う。


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