佐世保競輪のミッドナイト「ウィンチケミッドナイト競輪」が4月1日~3日の日程で行われる。オールA級1、2班戦の7個レース制だ。競走得点上位の中村一将(47=兵庫)、小酒大勇(30=宮崎)、塩崎隼秀(23=愛媛)、室井竜二(53=徳島)を中心にV争いが展開されそうだ。


 前期S級で来期のS級復帰が決まっている中村一将は降級後8場所で決勝進出を逃したのは1度だけ。優勝3回で準優勝2回とハイレベルな成績を残している。番手回りも増えているが47歳になってもパワフルな自力脚は健在。5年ぶりの出走になる佐世保バンクでも経験豊富な立ち回りで存在感を示すだろう。

 小酒大勇も前期S級で来期S級の実力者。1月は佐世保でVを飾るなど降級後は2度のVを挙げている。鋭い差し脚で当地連続Vを目指す。

 来期は初のS級昇格が決まっている塩崎隼秀も見逃せない。今期は小松島、久留米、伊東で優勝を飾り好調をキープしている。直前の玉野は❻④で6場所ぶりに決勝進出を逃し途中欠場となったが、約半月ほど間隔が空いていて立て直しているはずだ。先行有利な当地で脅威度はさらに増すだろう。

 95年にS級上がって以降、今期初めてA級に降格した室井竜二は2節前の立川で久々のV。1月の地元戦の落車でリズムに乗りきれなかったが、ようやく本領を発揮している。今節も塩崎らとの連係から貫禄を示すか。

 前期S級の伊藤勝太(35=愛知)、橋本勝弘(41=愛媛)、井手健(50=長崎)の奮闘にも期待が懸かる。伊藤は降級後の8場所で7度の決勝進出と安定感は十分だ。1月に決勝進出を果たして以来の地元戦となる井手。近況は苦しい戦いが続いているが地元でなんとか流れを変えたいところだ。

 直近4場所で3度の決勝進出を果たしている石塚慶一郎(22=和歌山)の機動力も侮れない。佐世保バンクはチャレンジ時代の21年12月にレインボーカップに出走して以来の参戦。成長した姿を見せてくれるだろう。2場所連続で決勝進出している中村健志(38=熊本)は来期のS級復帰が決まっている。今期もS級点確保へ、もうひと踏ん張りだ。

 今期は未勝利ながら3度の準優勝がある後藤彰仁(38=岐阜)の手堅い走りにも注目したい。来期は3班降班となる中野智公(34=和歌山)は直近4場所で3度の決勝進出。今節は中村や石塚がいるだけに、好目標ゲットから上位進出の可能性も大いにあるだろう。1月の当地戦で決勝進出した勝部貴博(35=福岡)は直前の別府ミッドナイトで連勝で決勝進出と動き軽快。今節も軽視はできないぞ。山崎航(28=山口)のダッシュ力もツボにはまれば怖い。


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