川崎市制100周年、大阪・関西万博協賛、開設75周年記念川崎競輪GⅢ「桜花賞・海老澤清杯」が、4日から7日まで4日間にわたって開催される。1月に次ぎ当地で今年2回目となるGⅢ。豪華な顔ぶれがそろうが中心は神奈川のエースで今年最初のGⅠ岐阜全日本選抜を制した地元の郡司浩平。1月に続き当地記念6回目のVへ。全日本選抜決勝でも連係した強力先行の北井佑季ら地元や南関の仲間と連係。必勝を期して臨む。S級S班からは昨年MVPの古性優作をはじめ新山響平、真杉匠、佐藤慎太郎、山口拳矢の5選手。そのほか好メンバーが出場して白熱のバトルを繰り広げる。(電投番号「34#」)


 郡司浩平は17年に川崎記念初V。その2年後の19年から今年1月開催まで地元ホームのGⅢを4連覇。21年2月には当地でGⅠ全日本選抜を制し、そのほか18年12月のFⅠも含め川崎バンクで6場所連続優勝中。スター選手にとって、大きなプレッシャーがかかるのが地元、ホームバンクでのレース。そんな中でも、ほとんど失敗がないのが郡司。ここでも期待度は高い。頼れる味方は3年前に31歳でデビューして急成長を遂げたオールドルーキーの北井佑季。初日特選からラインを組めそうで、郡司は自力ではなく番手を回っての勝負となるだろう。迷わずに先手を取りにいく北井を援護しながらゴール前での差し切りへ。今回も大切な地元戦できっちりと結果を出す。

 古性優作は3月松山で今年2回目の記念V。前走GⅡ取手ウィナーズカップ決勝では近畿ラインの3番手で役割を果たし、番手から抜け出してVの脇本雄太とワンツー。確かな力と技術に裏打ちされた安定感抜群の走りは誰にもまねできない。ここでは屈指のスピードを持つ寺崎浩平とのタッグ。好ガードからの差し切りVを目指す。

 北日本の主力はS班コンビの新山響平と佐藤慎太郎。今年はまだ大きな成果がない2人。ウィナーズカップでは同乗がなく、共に決勝まで進むことはできなかったが、ここではしっかり勝ち上がって連係へ。強敵に打ち勝って勢いに乗りたい。

 真杉匠は前走ウィナーズカップ準決で落車し、そこから中10日。練習中の負傷による欠場から復帰4場所目。体への影響がどうか。立て直して今シリーズへ。関東のS班として強い走りを見せたい。

 中部は浅井康太が2月高松記念から3場所連続Vなど好調。追加を受けての出場で前走武雄GⅢからは中2日。いい状態を保ち、不安なく走れれば好勝負は間違いない。S班の山口拳矢はウィナーズカップを欠場しての復帰戦。当地は昨年10月FⅠでV以来、2回目の出場。調子の面は気になるがバンクのイメージは悪くないはず。初日から4日間、感触を確かめながら浮上を狙う。

 九州の軸は次世代スター候補としての期待が大きい嘉永泰斗。ウィナーズカップでは一予を1着でクリアした後、二予で無念の2着失格。悔しい思いをしており、その分も、ここで取り戻したい。自力を基本に、初登場の川崎でどんな走りを見せるか注目したい。


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