別府競輪の「第22回富士通フロンテック杯」が4月15日から17日までの3日間開催される。

 今シリーズは123期の新人がV争いの中心となるチャレンジ戦。個性あるベテランレーサーを押しのけ、堂々主役の座に座るのは桜木雄太(23=福岡)だ。今回、追加あっ旋の桜木だが、調整にぬかりはない。持ち前のタテ脚で9度目の優勝に照準を絞る。


 今シリーズはA級3班の精鋭が集まるチャレンジ戦。脚力、勢いでリードする123期の新人がV戦線を引っ張る。中でもパワー上昇中の桜木雄太の存在が際立つ。在所成績は69位。わずか1勝をあげるにとどまったが、ラグビーで培った体力を生かし、メキメキ頭角を現してきた。

 直前の岸和田決勝は中原航大(24=岡山)、石川航大(24=宮崎)、内山慧大(22=福井)の同期対決が注目されたが、先捲りする内山を追う形となり、返す刀で番手差しを決め、通算8度目の優勝を飾った。今回、その桜木は追加参戦。岸和田から中3日の過密日程となるが、疲れなど見せずトレーニングに集中。優勝を逃がした昨年12月以来の別府バンクで自慢のタテ脚を披露する。

 父・望月紀男(79期)を追って輪界デビューした望月湧世(20=静岡)が桜木攻略の一番手。直前の前橋は3日間バックを引っかけ、7度目の優勝を3連勝でもぎとるなど成長著しい。勝負どころは必ずアクションを起こす。長い距離も苦にせず踏み続ける望月が逆転の筆頭格だ。

 平野想真(24=愛知)が割って入る。今年一発目の松阪決勝は6番手から捲り追い込み初Vを3連勝で飾っている。優勝はその1回のみだが、ツボにはまったときの自力攻勢は侮れないものとなる。楠本政明(28=福岡)も見せ場を作りたいところだろうが、現状では前述の同期勢との脚力差は否めない。

 新人以外では入江航太(22=熊本)が魅力。伸びしろタップリの機動力型だけに決勝で桜木の番手を回れるならチャンスだ。3月前橋で今年初Vをゲットした大城慶之(39=大阪)が波乱を演出する。展開を見極め大城が一発をもくろむ。ベテランでは実績ある鈴木孝征(51=埼玉)、当地好相性の木村健司(47=埼玉)のハンドルさばきに注目だ。


スポニチロゴ