チャレンジ戦は毎度のことながら123期勢が優勝争いを引っ張る。今回、123期から4人が参戦。中でも山田駿斗の安定パワーが際立つ。4月取手→武雄を完全Vで連覇し前回高松で特班の挑戦権を得たが、リーチ後の決勝は同じく特班がかかっていた荒川達郎(24=埼玉)の先捲りを捕らえきれず流れ込みの準優勝。同期ナンバー1の荒川に敬意を表したようにも見えた。

 陸上の3段飛びで培ったバネを生かし、山田はいち早く頭角を現した。別府バンクは初挑戦。風の強いことで知られる当地だが、ダッシュ、地脚ともすでにA級上位の脚力を持つ山田の敵ではない。自慢のパワーで通算8度目のVに照準を絞る。

 優勝回数8回を誇る佐藤壮志が逆転の筆頭格だ。ハイレベルな123期で第4位の在所成績を収めた。特筆すべきは先行回数でトップ5に入ったことだ。長い距離を苦にせず踏み続ける地脚は山田と同じようにA級でもV争いに加われる力強さだ。意外や別府は初めてのあっ旋。こちら佐藤も自慢のパワーで存在をアピールする。自在性ある片折勇輝(40=福岡)も圏内。佐藤壮にマークできればチャンスが訪れる。

 佐藤譲士郎(24=埼玉)がV争いに割って入る。完全Vを飾った3月西武園から目下6場所連続で優出中。前々回の平塚で3回目のVを手にするなど勢いもある。スピード戦に持ち込めれば好勝負必至だ。徹底した先行勝負を貫く野上竜太(28=岡山)が123期勢を苦しめる。アマ時代に全日本選手権、全日本大学対抗の1000㍍TTで優勝を飾るなど元々、力のある機動力タイプ。スンナリ先制できるかがポイントになるが、その逃げ脚にも注目だ。


ガールズケイリン

スポニチロゴ